過去ログ - ビター (オリジナル百合)
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1: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/15(月) 00:08:40.13 ID:TB4fFfxa0
書きためなし
短い







可愛い。
愛してる。
分かった。
そう言うのはもういい。
ほんとに。

「あみ……可愛い」

ほらまた。
駅前の喫茶店で、一目なんか気にせずに頭を撫でる。
止めて欲しい。
批難の目を向ければ、

「照れてる?」

の一言。
付き合って1年が経った。
彼女の第一印象はしっかりもののお姉さん。
今は、甘えたがりでめんどくさい人。
そう言うのは求めてなかった。
男の人と同じ。
そう言うのが嫌だから、こっちの世界にきたのに。
結局、この人も同じ。

「みさきさん、公共の場で撫でないでください」

「可愛いからつい」

好きなら、私の気持ち考えて。
私から腕を組んだり、キスをしたり、頭を撫でたり一度もしなかったのに。
どうして、過剰なスキンシップが苦手なことにこの一年気が付かなかったの。
友達に相談してみた所、それって好きじゃないでしょ、とのこと。
そうかもしれない。
やっぱり女の人だからでしょ、とか。
それもあるのかもしれない。


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2: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/15(月) 00:17:56.85 ID:TB4fFfxa0
「みさきさん、あとこれチョコなんですけど」

「ほんとッ嬉しい!」

私の差し出したチョコを嬉しそうに手に取った。
以下略



3: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/15(月) 00:34:04.11 ID:TB4fFfxa0
「ホントに、ささいなことなんです。私が変なんですよ」

「言ってくれたら、治すから、ね?」

そう言って、前にも何か約束してくれたっけ。
以下略



4: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/15(月) 00:34:44.40 ID:TB4fFfxa0
今日はここまで
お姉さんはちょい役です


5:名無しNIPPER[sage]
2016/02/15(月) 00:39:42.34 ID:EBobN/s8o
期待


6:名無しNIPPER[sage]
2016/02/15(月) 00:43:38.35 ID:rJKME98bo
シェアハウス書いてた人かな
期待


7:名無しNIPPER[sage]
2016/02/15(月) 03:12:09.57 ID:NqYE9xquO
期待


8: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/15(月) 21:35:20.84 ID:TB4fFfxa0
恋愛が無駄なんて思わないし、好意がいらないわけじゃない。
ただ、インプットとアウトプットの仕方をいつまでも理解できないでいる。
ドライなんだろうか。私の血はきっと、チョコレートみたいに錆びついてドロドロでおまけに苦いと思う。

手切れ金のようなあのチョコを、彼女は食べるだろうか。
以下略



9: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/15(月) 22:02:59.72 ID:TB4fFfxa0
そのための踏み台だった。
前の前の彼も。
前の彼女も。
私は追い求めてるだけ。
ずっと。
以下略



10: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/15(月) 22:18:31.71 ID:TB4fFfxa0
「あー! おじさん! いけないんだ!」

私は、その甲高い声に立ち止まった。
後ろを振り返る。
小学生の男の子。
以下略



11: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/15(月) 23:09:59.37 ID:TB4fFfxa0
スカートがめくり上がり、咄嗟に膝を隠した。
そのほんの一瞬の出来事の間に、変人は目の前に立っていた。

「ひっ……」

以下略



12: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/15(月) 23:41:02.75 ID:TB4fFfxa0
見たくなかったけど。
河原に置き去りにしている紙袋が風に揺れてぱたんと倒れた。
中身が草むらに飛び出す。

「チョコレートだよ。食べる?」
以下略



13: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/15(月) 23:42:41.24 ID:TB4fFfxa0
眠すぎ眠いのでまた明日


14: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/16(火) 22:16:14.08 ID:dXyI+pwm0
楠崎さんは慌てて両手を前に出す。

「ハッピーバレンタイン。苦いのなら食べれる?」

「食べれるけど、いいの?」
以下略



15: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/16(火) 23:08:33.99 ID:dXyI+pwm0
「女の子らしいというか、こういうのは手作りしてそうだと思ったから。チロルチョコって意外」

包み紙のロゴマークを見ながら、楠崎さんはぼそりと言った。

「手作り? しないしない。というか、手作りだとなおさら無理ってこと?」
以下略



16: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 01:06:58.86 ID:IQrTBBQc0
寝ます


17: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 09:39:29.77 ID:IQrTBBQc0
彼女は包みからチョコを取り出して匂いを嗅いでかじった。
あ、いけるいける、と全部放り込む。

「さ、残りのも捨てよっと」

以下略



18: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 09:57:25.45 ID:IQrTBBQc0
次の日、教室では面白いことが起こっていた。
当人たちからすると、笑えないだろうけど。

「なにあれ」

以下略



19: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 10:20:56.37 ID:IQrTBBQc0
「りょうちゃん、大丈夫かな……」

りょうちゃん?

「ふみかちゃん、仲良かったの?」
以下略



20: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 10:33:42.92 ID:IQrTBBQc0
「でも……」

と考え込むようにふみかちゃんは声を落とす。

「ふみかちゃん、これでとばっちり受けたら、私ら明日から針のむしろみたいな生活しなくちゃならなくなるかもよ」
以下略



21: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 10:45:11.84 ID:IQrTBBQc0
恋人のお願いとか、昨日別れたみさきさんのお願いとかは全然心に響かない。
が、ふみかちゃんのお願いは心に突き刺さる。
内容が内容だけにより深く。
私は腕を離した。

以下略



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