過去ログ - 八幡「ヴァレンタインのチョコって甘くないんですね」静「でも嫌いではないのだろ?」
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7:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2016/02/15(月) 06:33:16.84 ID:atWXTUy00


八幡「えぇまあ」

静「君はだな、君はだな、私の事を抱きしめたまま、
  私が寝るまで頭を撫でてくれていたんだ。
   ただ、君は酔っていたから、君の方が先に寝てしまったがね」

 殺してぇ。
 まじ、俺殺したい。むしろ死なせてください。
 そして精神力が枯渇した俺が意識を取りもどしたのは、
平塚先生の車で高校の近くまで送ってもらった時だった。
 一応平塚先生も俺を高校まで連れていけない分別だけは持ち合わせていたようだ。












 とりあえず何事もなくヴァレンタイン当日の高校生活は過ぎ去ってゆく。
 あとは放課後の部活動を無難に切り抜ければお終いだ。
 もしかしたら由比ヶ浜あたりが気を使って、
雪ノ下を巻きこんで義理チョコをくれるかもしれない。
 …………期待はしてないよ?
 だから、気が抜けていたのかもしれない。
今朝の事を忘れようとしていた事は事実だが、
最近俺の身に起こっている事実を考えようとしていなかったのは最大のミスであった。

静「さあ比企谷。どのチョコレートを受け取る?」

結衣「ねえヒッキー。あたしのチョコはママと一緒に作ったんだけど、
   愛情だけはたっぷりだから」

雪乃「あの、比企谷君。これからは毎日食事を作りに行ってもいいのよ?
   もちろんお昼のお弁当も用意するわ」

八幡「…………あの、これはいったいなんでそうか?」

 奉仕部の扉を開けると、横一列に並んでチョコレートの包みらしきものを持つ平塚先生、
由比ヶ浜、それに雪ノ下が俺を待ちかまえていた。
 3人とも頬をそめ、まさしくヴァレンタインのイベントど真ん中の顔をしている。
あの雪ノ下までそうなのだから、現実を受け入れねばならないのだろう。

結衣「なにってヒッキー。
   今日ここで誰がヒッキーの彼女になるか選んでもらうって事にきまってるじゃん」

八幡「いや、決まってないから。というか、いつ決まったんだよ?」

雪乃「あら比企谷君。私は伝えたのだけれど?」

八幡「だからいつだよ」

雪乃「一昨日いつものように一緒に夕食を取り、
   あなたが私を自宅まで送ってくれたときだけれど」




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