2:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 20:31:06.63 ID:B+2I6UV70
まゆ「まゆはPさんの為ならなんでもできるんですよぉ……?」
事の発端はまゆの何気ない(と本人は思っていただろう)一言だった。
まゆがいつものように愛想を振りまいてきたその時、俺は急ぎで仕上げないといけない仕事と睡眠不足のせいか、とても気が立っていた。
3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 20:31:49.38 ID:B+2I6UV70
まゆ「むぅ……。Pさん信じてくれないんですかぁ?」
P「はは……信じるわけないだろう? 『なんでも』だぞ? 無理に決まってるじゃないか」
まゆ「本当ですよぉ! 大好きなPさんの為ならなんでもできますぅ!」
4:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 20:32:41.42 ID:B+2I6UV70
P「……もしかしたら俺ものすごい変態的な要求するかもよ?」
まゆ「えぇ!? へ……へんた……」カァ
P「な? 無理だろ?」
5:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 20:33:30.10 ID:B+2I6UV70
P「はぁ……。わかったわかったよ。信じるよ。これでいいか?」
まゆ「んむ〜〜。やっぱり信じてくれてないですぅ!」
P「だから信じるって。はぁ……」
6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 20:34:16.27 ID:B+2I6UV70
まゆ「P、Pさんのおウチに……」
P「どうした? 早速無理なのか?」
まゆ「いいえ! むしろ望むところですぅ!」
7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 20:35:09.09 ID:B+2I6UV70
佐久間まゆは俺が初めて、そして今のところ唯一自分でスカウトしたアイドルだ。
俺の担当するアイドルは他に5名程いるが彼女らは会社からプロデュースを託されたのであり、俺がスカウトしたわけではない。
もちろん、まゆと彼女らのプロデュースの力の入れ方に差別はしていないつもりだが、現状売れっ子といえるのはまゆのみである。
まゆはプロデュース開始当初から露骨に俺に対して好意を抱いているような言動をしており、十歳近く離れた自分としてはどう扱って良いか悩んでいた。
8:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 20:36:29.65 ID:B+2I6UV70
まゆほどの美少女に好意を示されるのは悪い気はしない。
……いやむしろたまらなく嬉しい。
……正直なところ彼女の想いに応えたくてしょうがない。
だが、アイドルとプロデューサーということを考えるとそうするわけにもいかない。
それに、どうせ俺とまゆの関係は成就しない。
9:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 20:37:31.07 ID:B+2I6UV70
そうやって後ろ向きな考え方ながらも、自分を律しながらまゆのプロデューサーとして
なんとかやってきたのだが……。
激務からくる疲れと日常的に美少女に擦り寄られるという異常な状況にあって俺は
たぶん正常な判断が出来なくなっているのだろう。
そこら辺の誰とも知れない野郎にまゆの純潔を散らされるくらいなら、いっそのことまゆを
10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 20:38:06.82 ID:B+2I6UV70
そしてついに、忙しさとしつこいまゆを理由にして『やってしまえよ』という悪魔の囁きに
ついに身を委ねてしまった。
『魔が差す』というのはこういうことなんだろうか。
11:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 20:39:06.25 ID:B+2I6UV70
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