10: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:28:51.32 ID:AuX52slUo
  
 ピッ!! 
  
 その笛の音に我に返った。 
 分からないなら、とりあえず聞いてみよう。 
11: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:29:33.94 ID:AuX52slUo
  
 数字が減っていた。 
  
 とりあえず頭の中を整理しよう。 
 この人たちを信じるなら、俺はやっぱり死ぬらしい。 
12: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:30:07.73 ID:AuX52slUo
  
 『ようやく事態を飲み込めたようですね』 
  
 『ここまで約10分、なかなかのタイムではないでしょうか』 
  
13: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:30:36.46 ID:AuX52slUo
  
 「ここまでお願いします。できるだけ急ぎで」 
  
 もう時間がないのなら、やるべきことは一つしかない。 
 そう思ってタクシーを捕まえ、事務所の住所を告げる。 
14: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:31:15.78 ID:AuX52slUo
  
 『どうやら、765プロの事務所に向かっているようですね』 
  
 『成程。清々しいまでに仕事人間ですね』 
  
15: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:32:09.41 ID:AuX52slUo
  
 【13:13】 
  
 慣れ親しんだビルを見上げる。 
 もうここに来ることもないのかと思うと、体中の力が抜けそうになる。 
16: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:32:39.05 ID:AuX52slUo
  
 『思ったよりも落ち着いていますね』 
  
 『確かに、外からはそう見えます』 
  
17: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:33:43.90 ID:AuX52slUo
  
 これまでの活動の資料をかき集める。 
 それぞれの課題、成長、可能性…… 
 俺がいなくなっても、すぐに困るようなことが無いように。 
 ……俺が…………いなく、なっても。 
18: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:34:15.08 ID:AuX52slUo
  
 『おっと、これは主審のファインプレイ!』 
  
 『ようやく事務所に辿り着いた審判団、早々にいい仕事をしましたね』 
  
19: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:34:59.14 ID:AuX52slUo
  
 「どうかしましたか?」 
  
 急に押し黙った俺を、音無さんが心配そうな目で見る。 
 ……どうやら審判のことは見えていないようだ。 
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