38: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:51:22.53 ID:AuX52slUo
この手紙が読まれているということは、俺は死んだということだ。
悲しい、ただただ悲しい。
39: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:52:15.94 ID:AuX52slUo
でも一つだけ、俺から最後のお願いがある。
悲しくて、辛くて、悔しいけど、俺はもうみんなと一緒に歩けない。
だから、これからのみんなに指導じみた何かを言う資格もない。
40: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:52:47.36 ID:AuX52slUo
みんななら出来ると信じている。
俺にとって、世界の何よりも大切なみんななら。
覚えておいてくれ。
41: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:53:21.58 ID:AuX52slUo
「以上だ」
高木が口を閉じると、事務所は静寂に包まれた。
いつ切れてもおかしくないくらいに、空気が張り詰めている。
42: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:54:17.42 ID:AuX52slUo
「見るかい?」
そんな状況を見かねた高木は、手紙を広げてみせた。
このままでは彼女たちが潰れてしまいかねないと思ったのだ。
43: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:55:01.58 ID:AuX52slUo
彼女たちに示されたもの。
それは、手紙と呼ぶにはあまりも不様なものだった。
くしゃくしゃになった紙。
44: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:55:36.37 ID:AuX52slUo
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お久しぶりです、音無小鳥です。
45: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:56:27.33 ID:AuX52slUo
空が赤く染まりだした頃、私は思い出しました。
最後に会ったプロデューサーさんが、何をしていたのか。
プロデューサーさんがプロデューサーさんとして遺した、もう一つのメッセージ。
46: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:57:07.69 ID:AuX52slUo
やっぱりみんな、ショックは大きかったみたいです。
あの日からしばらく、765プロは開店休業状態になってしまいました。
そんな中で、私は社長に呼び出されたんです。
その時のことは鮮明に覚えています。
47: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:58:15.63 ID:AuX52slUo
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48: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 21:00:11.58 ID:AuX52slUo
私の最初の仕事は、みんなのケアでした。
話もできないくらいの落ち込んじゃった子もいました。
いつも通りに振舞おうとして、逆に壊れてしまいそうな子もいました。
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