1:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 04:25:30.32 ID:VRGhkH1O0
・ほぼ地の文です。
よろしくお願いします。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 04:26:40.44 ID:VRGhkH1O0
穏やかな春の日差しを受けながら、ボクは目的地へと早足で歩く。
待ち合わせの時間まで後10分はあるので、ゆっくり歩いても十分に間に合う。
けれど、おそらく――いや、絶対に待ち合わせをしている人物はボクより早く来ているだろう。
3:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 04:27:28.01 ID:VRGhkH1O0
「そういえば初めて会ったのもこの公園だっけ……」
歩きながらふとそんなことを思い出していた。
第一印象は最悪だった。
4:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 04:28:30.27 ID:VRGhkH1O0
これ以上思い出すと、会った瞬間に殴りそうになるので思考を止める。
そんな彼だけど、勤務態度はすごく真面目だった。
ボクのことを第一に考えてくれて、アドバイスも的確だった。
5:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 04:29:12.54 ID:VRGhkH1O0
そして、彼はどんどん仕事を任されて、他のアイドルの担当もするようになった。
『体がいくつあっても足りないよ』
そういった彼の顔がうれしそうだったのが印象的で、その笑顔が今も頭の隅に残っている。
6:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 04:29:54.88 ID:VRGhkH1O0
別に寂しいと思ったわけではない。
薄情だと思ったわけでもない。
それなのになぜか腹立たしい気持ちになって、仕事に集中できなくなった。
7:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 04:30:45.11 ID:VRGhkH1O0
怪我が完治した後は、今までの失敗を取り返すように頑張った。
ラジオ、ドラマ、バラエティなど様々なジャンルに挑戦もした。
ただ、どれをやっても女性ファンが増えるだけで男性のファンは増えなかったけど……
8:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 04:31:31.95 ID:VRGhkH1O0
そんなときだ。ファンレターの中にボクをきちんと女の子として見てくれる人が現れた。
ボクは小躍りして喜んだ。
けれど、何度もファンレターを読むたびに気づいた。
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