過去ログ - 白菊ほたる「不幸のカタチ」
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8: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/02/26(金) 01:52:36.44 ID:w8NXKRp60

――事務所を出てから数十分。
 
 うららかな日差しの下、街路を並んで歩くほたるとP。そんな二人の間を風が抜けていくと、うなじの辺りから丸く
 
以下略



9: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/02/26(金) 01:53:53.64 ID:w8NXKRp60
 
 日の光を柔らかに反射する透き通るような白い肌に、薄幸そうな顔立ち、
 
 それらがほたるの纏う儚げな雰囲気と合わさって、何かこう……人の庇護欲を刺激するのだ。
 
以下略



10: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/02/26(金) 01:54:31.53 ID:w8NXKRp60
書き溜めおわりにつき、一度中断


11:名無しNIPPER[sage]
2016/02/26(金) 10:17:02.99 ID:D0pwB2ui0
待ってる


12: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/02/26(金) 12:01:47.25 ID:w8NXKRp60
 
 いつもならばこうして歩いていると、何の前触れもなく頭上から植木鉢が落ちてきたり、どこからかボールが飛んできたり、
 
 なぜかカラスが集まってきたり、不審者と間違われてPが警官に呼び止められたりするのだが、
 
以下略



13: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/02/26(金) 12:03:13.71 ID:w8NXKRp60
 
 一瞬、頭の上に何か冷たい物が落ちてきて、それが続けざまに二度、三度……

 やがてぽつぽつと足元のアスファルトに小さな点ができ、辺りの空気も湿り気を帯びたものに変わっていく。
  
以下略



14: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/02/26(金) 12:04:08.83 ID:w8NXKRp60
 
「ちくしょう……今日は晴れるんじゃなかったのかよ」

 二人と同じように雨宿りをしていた見知らぬ男が、空に向かって悪態をつくと、その言葉を聞いたほたるの顔が曇る。

以下略



15: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/02/26(金) 12:04:45.95 ID:w8NXKRp60

「とりあえず、傘がいるな……そこのコンビニで買ってくるから、ちょっと待っててくれないか?」


 ますます勢いを強くする雨になるべく濡れないよう注意して、Pが数軒先にあるコンビニへと向かう。
以下略



16: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/02/26(金) 12:05:38.34 ID:w8NXKRp60

――最初に説明したが、ほたるは現在の事務所にやって来るまでにも、何度かの移籍を経験している。

 そのいずれもきっかけは違ったが、どれも最後には所属していた事務所が倒産し、移籍せざるを得なくなったのが理由だ。

以下略



17: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/02/26(金) 12:06:07.85 ID:w8NXKRp60

 だから、例え移籍先の事務所で疫病神扱いされようと、
 
 また、同僚から腫れ物に触るように接されても、ただひた向きにアイドルとしての活動を続けてきた。

以下略



18: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/02/26(金) 12:06:38.79 ID:w8NXKRp60
 
「白菊ほたるといいます……あの、いきなりですが、これまで所属していた事務所が倒産してしまって……」

「それに、どうも私は不幸を呼び寄せるみたいで……知り合いが事故にあったり、同僚がトラブルに巻き込まれたり……」

以下略



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