過去ログ - 初月「エイハブ船長にでもなったつもりか?」
1- 20
133: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/04/07(木) 03:27:18.32 ID:2PNRERnEO
なんとなく、気づいていた。目が覚めた時から予感があった。なんとか他にありえそうなことを浮かべて自分に言い聞かせてた。覚悟しなければいけないかもしれない。

俺の右脚は膝から下の感覚がない。

山城はしばらく黙って何か考えてるみたいだったが、唐突に喋りだした。

「不幸ね。こんなこと伝える役目を押し付けられるなんて」

かわいそうに。医者が言えばいいことだ。

「右脚はないんだな?」

山城は頷いた。

「お医者様は切断しかないって……」

「別に責めてるわけじゃないよ」

一体どうすればいいんだ? もう前の職場には戻れない。ひどい喪失感と焦燥感が突然やってきた。

「膝から下の……」

「もういいよ。ありがとう。全部わかった。今度こそ帰って大丈夫」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
148Res/72.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice