1:名無しNIPPER[saga]
2016/02/27(土) 18:21:08.05 ID:887tizks0
「あのね、由紀……。私……真が好きみたいなんだ…///」
高校三年生を間近に控えた春の午後、晴菜ちゃんは私の部屋でこう言った。
照れながら真ちゃんへの想いを語る晴菜ちゃんを見て、私はどんな表情をしていたんだろう。
「――晴菜ちゃん、私、応援するよ。きっと、両想いになれると思う。」
感情を持つ前の言葉が独りでに口から零れ出てくる。(ここで黙ってしまってはいけない)という思いから反射的に出てきた言葉だった。
晴菜ちゃんは私の言葉に安心したように微笑んだ。それにつられるように私も微笑む。
――嘘を吐いた。とても大きな嘘。
私の表情は不自然じゃなかったかな?言葉はスラスラと出てきていたのかな……?それすらもわからないくらい動揺している。
私は晴菜ちゃんの恋愛を応援なんてできなかった。だって、私も真ちゃんの事が……大好きだったからだ。
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