過去ログ - 殺し合いハウス
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7:くろひ/DAI
2016/02/29(月) 21:05:52.47 ID:XFAvTUJR0
ターゲットの指定は0時、日付が変わった後から行え、その日のターゲットを決めていただきます」

 そんな返しなど気にせず、質問がないことを確認して続きの説明をするマスター。

「皆様には、ターゲットを[ピーーー]ことを目標にしていただきますが……殺しが可能なのは、<マーダータイム>のみとなっています。このマーダータイムとは、12時〜18時のことを指します」

 説明はいよいよ具体的になり、プレイヤー達が各日でやるべきことの説明に入っていった。

 まずプレイヤーは、今ルール説明を行っているこの場所、ロビーに、毎日昼12時までに集合しなければならない。万が一その時間にいないプレイヤーは、マーダータイムに参加することはできないものとなっているようだ。

「殺しを実行するのに使用して良いのは、個室に置かれ配布されている、拳銃、ナイフ、そして付与された特殊能力のみです。それ以外を用いた殺しは、一切認められておりませんのでご注意ください!

 恐らく皆様の中には、自身で武器を持参された方もいるでしょうが……それらの使用はできません。それらを使用した場合、問答無用で失格といたしまーーす残念でした!」

 人をイラつかせる目的の仕事があるとすれば、マスターは即座に入社面接を受けるべきだろう。そんなイラつかせのプロが話しをする中、最も反応を示していたのはミリタリーに身を包む大男。

「……」

 ……いや、訂正しよう。その大男、仙道玄矢は、目も眉も口もピクリとも動かない。この仙道は、いつだって反応が著しく乏しい、もとい全くないプレイヤー。そんな彼が、わずかながら口元をピクリとさせるほどに驚いているのだ。ゆえに、彼だけに限定してみれば、大きな反応といえるのである。
 仙道のその見た目からして、自衛隊か何なのだろうが、職業柄武器を手に入れることは容易なのだろう。

「繰り返しになりますが、12時〜18時のマーダータイム以外、殺しは許されていません。ゆえに、その時間帯以外では、拳銃やナイフを携帯することもできず、個室に置いておかなければなりません。一部を除き、能力の使用もできなくなります」
「能力能力言ってるけど、それについての説明はまだか?」

 説明が続けば、当然さなる疑問点が出てくる。それを睨みつけながら投げかけたのは、秋山である。トンデモ服装に腕組みの組み合わせは、もともと大きな胸を強調することをやめない。

「能力は、すでに皆様に付与されています。皆様の前にある封筒、そこに、皆様の能力名、その効果、発動条件が書かれた用紙が入っています」

 マスターは、秋山の問いに封筒を指差しつつ回答する。封筒は、先ほどのプレイヤー番号が入っていたものと同じものだ。

「能力は全部で10種類。1人に1つ、ランダムで付与されています。では能力名だけ、ここで申し上げておきますね! その能力の効果については、ご自身の能力以外は当初は分かりません。どうぞ皆様、推理し予測し、ゲームに臨んでくださいねー!」


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