過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
↓
1-
覧
板
20
644
:
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]
2016/04/29(金) 00:17:07.92 ID:Sr/oS/CP0
◇◆◇◆◇
そんな風に思っていると、男の手が静かに忍び寄ってきた。
「ちょっと我慢しなさいっていってるじゃない」
「ちょ、ちょっと、ちょっとだけ、みてえんだ。こいつの、ここ。ど、どんなかんじなのかさぁ」
力を入れていた太ももに手を入れてくる。この先にあるのは何かわかって、その事実にあたしは体中が凍って、純粋に恐怖した。
い、嫌だ。素直にそう思った。
「ひやっ! ひやああああ!!!」」
「? 何慌ててんのさ。これからいっぱいいっぱい可愛がってもらえるんだからさ。いまさら見られるくらいどうってことないでしょう? そうだ、御開帳したものを送ってあげるわね。オカマちゃんも喜んでくれるわ。もしかしたら夜のオカズにしてくれるかも。女冥利に尽きるわねぇ」
関係なかった。見せたいとか見せないとかじゃなくて、ここを開かれたら負けたような気持ちになるってわかっていた。だって、ここはこの歳になって見せびらかすようなものじゃない、なにより、こんな男に見てもらいたい場所じゃない。触れてほしくもない、触れてもらうなら……大切な人がいい。
『エポニーヌ』
頭に少しだけ駆け抜けた聞きなれたあたしを呼ぶ声が聞こえた。主君として見てきた人のいつもの呼び掛ける声が聞こえて、それにさっきまで女が言っていたことが重なっていく。アツアツだとか、お似合いだとか……。
でも、今のあたしは死ぬよりも嫌なことがあって、それは、この体を弄りまわされることだと気が付いた。
それが何でなのか、だんだんとわかってきて、心の中にあるあたしの線引きが少しだけ崩れ始めた。いつか母さんに聞かれたことを思い出す。
フォレオの事をどう考えているのかという言葉。守るべき主君で、あたしに妄想を提供してくれて、気軽に話せて、手を握りあっても全然怖くなくて……あたしの頭にずっといるそんな人……
「じ、じたばたしても、いみないんだなぁ。そ、それじゃ――」
もう裏モモにまで達した奴の手の力に逆らえない。脇腹の傷も完全に開いて、今では血を垂れ流している。死のうと思っても死ねない。フォレオが生きてることは多分唯一の誇れることだけど、それ以上に今さらここに来てフォレオが色々とあたしを見ていてくれたのかもしれないと思うと、情けなくなって、気づいたら涙がこぼれていた。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/1087.78 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3― -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1456839703/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice