過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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939: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/06/12(日) 01:30:13.97 ID:71UUvysc0
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「ま、まきゅべす! まきゅべす、しっかりして、まきゅべす!!」
 
 その音とカムイの叫びに厨房で待機していたメイドたちが様子を確認しにやってくる。
 そして、顔を真っ青にして倒れているマクベスの姿に仰天し、すぐさま介抱に入る。
 寄り添うカムイに揺られながらも、マクベスはピクリとも動くことはなかった。そして、胃の中身を出さなかったのは彼の唯一の踏ん張りである。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 視界の明滅よりも体中から溢れる汗が気になった。意識が静かに覚醒すると、見慣れた自室の天井が顔を見せる。
 目覚めるとそれなりに疲れも抜けるというが胃の中もそうだが、何より近くの鏡に映るいつも以上に顔色の悪い自分に思わず、マクベスは思わず苦笑を洩らした。
 倒れる寸前の記憶を精査していくと、押しつけられた100gのハンバーグの一切れを口にしたところで途切れている。

「……どうやら、敗北したようですね」

 虫の息のままにそう零して、マクベスは静かに天井を眺める。
 そしてすぐに思い浮かんだのはガロンの顔である。
 倒れている間に何があったのかは知らないが、すぐに釈明しなければならないと体が動き始めていた。

「ううっ、いけません。こんなところで、倒れているわけ……には……」


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