398: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/06/29(水) 01:44:54.20 ID:EQkrOitQO
テーブルマナーの見本を示すかのようにナイフとフォークを丁寧に扱いながら、美紀はステーキを食べやすいサイズにカットしていた。左側から切った肉をフォークで刺し、口へと運ぶ。咀嚼された肉の食感と濃厚な肉汁、香草付けされた芳香が口の中で混ざりあい、口内に広がると、美紀はその快感をじっくりと味わった。
美紀「おいしい……」
胡桃「ああやって食べるんだ」
由紀「おお……!」
永井「……」
美紀「……あの、そんなにじっと見ないでください」
悠里「ほらみんな、おかわりあるけど、たべる?」
「「「たべる!」」」
永井「僕もおかわり」
ごはんがよそわれた茶碗を受けとった永井は、箸に手をつけずに机に置いた。そしてふたたび、ステーキを咀嚼している美紀を見つめた。
永井「……」ジッ...
美紀「あの、永井先輩、はずかしいです……」
永井「ああ、ごめん」
美紀に注意された永井は茶碗を持ち、箸でご飯を口に運んだ。湯気のたった炊きたての白米を咀嚼しながら、永井はこう思った。
永井 (……直樹さん、ステーキ残しそうにないな)
ーーーーーー
ーーーー
ーー
584Res/446.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。