502: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 14:54:50.17 ID:jS9uIrpkO
由紀「あれ? ポテチもうない?」
胡桃「ん?」
由紀「取ってくるね」
由紀が階段を下りていった。由紀の姿が見えなくなると、胡桃たちの意識にそれまで明確にはのぼらず底流していた緊張が、わずかにゆるんだ。
悠里「それにしても……今度ばかりは、もう……」
胡桃「まったくなあ……」
美紀「生きた心地がしませんでした」
悠里「そんなにひどかったの?」
胡桃「まあな。ヘリが爆発するは、やつらに囲まれるはで大変だったな」
悠里「でも、永井君が助けにきてくれたんでしょ?」
胡桃「いや、こいつのせいでもっと事態が悪化したから」
悠里「ええっ!? ど、どうして?」
胡桃「あれだよ、まえに永井が言ってた黒い幽霊。あれがほんとにめちゃくさでさ」
永井「だから、幽霊みたら隠れてろって言っただろ」
胡桃「隠れてどうにかなるもんじゃないぞ、あれ」
悠里「いったい、なにがあったのよ?」
美紀「わたしも気絶してたから、よくは知らないんですけど」
胡桃「ヘリのプロペラあるじゃん? あれをさ、永井の幽霊があたしのシャベルが霞むような勢いでぶん回すの。ぶおん、ってな感じで空気が唸ったかと思ったら、あいつらの首がことごとく空に飛んでてさ。驚いてたら、その首がつぎつぎ落っこちてきて、スイカみたいにぶしゃーって……」
悠里「くるみ、もういいから」
胡桃「まだつづきあるんだけど」
悠里「いいから!」
美紀「あっ、もしかして、あの真っ二つになってた自動車って……」
胡桃「あれも永井の幽霊のせいな」
悠里「ほんとに大変だったのね……」
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