過去ログ - ゆき「亜人?」
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554: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/09/11(日) 00:15:50.04 ID:e9pvm4lpO

平沢「血流が低下してるといってたが、それは麻酔銃の効果は望めないということか?」

オグラ「そう受け取ってもらってかまわない。事実、麻酔に限らずだが投与した薬物の効果が現れるまで極端に時間がかかるようになった」

真鍋「マジかよ……戸崎さん、対亜の話はどうなったんだ?」

戸崎「対亜人特選群の再組織化はあまり芳しくないのが実状だ。組織の概要を知る私と亜人の特性を知るオグラ博士の助言によって、それらしい形はできてはいるが、実際の指揮運用についてはコウマ陸佐ほか、限られた人間しか知らなかった。そのかれらの安否も絶望的なのはいうまでもない」

真鍋「おいおい……ただでさえ佐藤がやりたい放題できる現状で、対亜すら組織されてねえのかよ。つぎはやつらで満杯の旅客機でつっこんでくるかもしれねえってのに」

戸崎「だが、われわれはそれでも佐藤と戦わなければならない」

真鍋「どうしてだ? また佐藤が襲撃してくると決まったわけじゃないだろ?」

黒服・1「やつだってこの事態への対応に追われてるはずだ」


真鍋の意見に同調するように髪をオールバックにした平沢と同年代と思われる年嵩の男が戸崎に反論した。その隣に座っている、黒服たちのなかでは比較的若い男は無言のままだった。沈黙というより寡黙という言葉がふさわしいその態度は、若い黒服の男が職業的に獲得したプロフェッショナリズムの現れだった。


戸崎「その障害はわれわれよりはるかに少ないだろう。生存のための基盤作りはやつにとって日常的な作業とそう変わらないのは、あなたたちも分かっているはずだ」


……(再び沈黙)……。先ほどの沈黙とは性質を異にする今回のそれは、いうまでもなく肯定の表明だった。


戸崎「私は以前、個人的に佐藤の過去を知る人物に面会に行ったことがある」


しばらくして、重い沈黙を打ち破るように、戸崎が語り出した。



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