過去ログ - 上条「学園都市はこっからが正念場だ」
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名無しNIPPER
2016/03/19(土) 12:28:57.61 ID:un0g6Ddf0
舞台は戻り、視点は再び上条に。
― 常盤台中学女子寮、御坂と白井の部屋
御坂「な、ななな……何でアンタがここにいんのよ!?」
開口一番。帰って来た御坂は思いきり叫んだ。
御坂「だってここ女子寮よ!? どうしてアンタがここに入れ―――ムグッ!? ちょ、黒子――!?」
白井「お姉様、もう少し静かに反応していただきませんと……」
すると、白井の言葉の直後に部屋のドアが軽くノックされる。
御坂・白井「〜〜〜〜〜ッッ!!!」
上条「?」
寮監「おい白井、御坂。何かあったのか? もう夕刻が過ぎようとしている時間に騒ぐんじゃない」
御坂「は、はぁい」
白井「申し訳ございません。寮監様?」
寮監の足音が去っていくのを感じ、御坂は改めて、白井のベッドに座る上条に向き直る。
御坂「納得のいく説明をしてもらいましょうか? 黒子がいるんだから不法侵入じゃないでしょうけど」
白井「話によると、お姉様と私の力を借りたいのだとか」
御坂「力ぁ?」
上条「そうだ。単刀直入に言う。捜したい奴等がいるんだ。そいつ等の力を借りて、この状況を打破したい」
上条「いや、打破……そうだな、対策って言った方が良いかもしれない」
口ごもる上条に、白井と御坂もいったん口を止めた。
やがて、白井が口を開く。
白井「それは、これから起こりかねないという『戦争』についてのお話と考えてよろしいんですの?」
上条「ああ。今は詳しくは言えないけど、今回の騒動は少なからず俺にも責任がある。だから、出来る限り、勝手かもしれないけど俺の守りたい人達だけは守りたい」
御坂「………それで私達の力が必要ってわけね。でも、一つだけ、言ってない言葉があるわよ?」
白井「そうですわね。子供でも言える言葉ですの。人の力を借りたい時は、まずあれを言わなくては」
ハッ、とした顔になった上条は、白井のベッドから静かに降りる。
自分より身長の低い白井、御坂の真正面に立ち、深々と頭を下げた。
上条「お前たちの力を借りたい。俺を―――――助けてくれ」
それは、他人を巻き込まずに自分だけで戦線を切り抜けてきた彼にとって初めての、『頼み』だった。
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