過去ログ - 禁断の果実はなんの味?
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35:人外好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2016/04/01(金) 22:05:00.73 ID:myGUYc4m0
でもやっぱりロボットの思考はロボット三原則に基づくはずであって、それが解除されて無い限り………

解除されてない限り?

「えっと、僕を殴れる?」

「マスターは被虐趣味をお持ちですか? お望みとあらば」

「あ、違う違う。違うから!」

拳を構えたアンドロイドを両手を振ってとめる。

やっぱりロボット三原則に基づいた行動をとっていない。

思えば家出だって第三条を拡大解釈すれば自らを保護しなければならないことの放棄に当たるし。

やっぱりおかしい。

「あれ。そういえば朝ごはんのメニューが変わったのは」

「あれは私が判断しました。マスターは少し偏食気味で体を壊す恐れがあったので」

「ロボット三原則の第一条ではなく」

「私はロボットでありアンドロイドですがそう、ロボットロボットといわれると傷ついてしまいます」

「あ、ごめん」

やっぱり調子が狂うなぁ。

いくらなんでもアンドロイドを人間としては扱えないし………。

でも僕からしたらアンドロイドはアンドロイドなんだよなぁ。

「マスターは生活習慣からして不摂生なところがあります。これからは私がマスターのことを考えた食事を作りますので、どうかご容赦くださいね」

「あ、はい」

僕が返事をすると彼女はニコニコと笑った。

―――いけない、今一瞬彼女に気を許しそうになった。駄目だ駄目だ。

「美味しくつくりますね。マスターのために」

駄目、なんだけど。

「よろしくお願いします」

「はい♪」

彼女のペースに乗せられてつい笑ってしまった。


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