22:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 20:55:29.06 ID:r/YI2ILr0
「ふぅ・・・・・・」
幽霊の体とは違って、人の体は、重力を感じるし、何かに触ることもできるし、誰かと話すこともできる。
でも、彼の体を乗っ取るわけにはいかない。
僕はキッと前を見る。
23:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 20:58:20.67 ID:r/YI2ILr0
「あぁ。でも、僕はもう死んでるからそれができない。だから、秋人と幸せになってくれ。アイツは良い奴だし、信用もできる。だから、彼と、幸せ、に・・・・・・」
その時、意識が遠のきかける。
直後、秋人と僕の魂が分離する。
秋人は倒れ込むかと思ったが、すぐに腕で自身の体を支え、立ち上がる。
24:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 21:01:20.38 ID:r/YI2ILr0
「二人とも。僕と仲良くしてくれてありがとう。二人とも、大好きだよ」
「春樹君!」
夏美は僕の体を抱きしめた。それと同時に、僕の体は崩れ去った。
体はなくなったのに、意識だけある。その意識も、徐々に空に昇っていく。
25:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 21:04:17.67 ID:r/YI2ILr0
−−−
「・・・・・・いっちゃったね」
波川さんの言葉に、俺は静かに頷く。
26:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 21:07:10.44 ID:r/YI2ILr0
−−−
「よう。未練解決したみたいじゃねえか」
黒い子猫がそう言ってにゃはっと笑う。
27:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 21:08:55.30 ID:r/YI2ILr0
終わりです
読んでくれてありがとうございました!
28:名無しNIPPER[sage]
2016/03/20(日) 22:01:46.03 ID:Ozj1U/cAO
乙!
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