1: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/03/20(日) 23:20:14.22 ID:p8Qz0W+y0
年明けの仕事も終わって、高校は始まったけど慌しさは落ち着いてきた頃。
以前から話していた旅行の打ち合わせをするということで、芽衣子さんの部屋に来ていた。
座卓の上には色々な雑誌が積まれていて、その向こうでは芽衣子さんが目を輝かせてそわそわしている。
｢それじゃあいくよっ！｣
緑茶の入ったコップをテーブルに戻したとき、待ちきれないといった様子で芽衣子さんが話し始める。
｢旅行計画ぅ――――！｣
｢……？｣
右手を突き上げての宣言に、反応ができなかった。
｢も〜、藍子ちゃん？｣
｢……あっ、ごめんなさい｣
｢じゃあもう一回！ せーのっ――｣
｢｢旅行計画っ！｣｣
上げた右手でハイタッチ。
腕を組んで満足そうに頷く芽衣子さんを見れたから、これが何なのかは深く考えてはいけない。
パッションではよくあること。たぶんきっとそのはず。
｢よーし、まずは大まかな方向から決めてこっか！｣
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/03/20(日) 23:20:54.81 ID:p8Qz0W+y0
｢と言っても、実際に行くのは夏ですよね？｣
今日話すのは半年以上先のことだ。
だから、雑誌も夏の観光スポットが載っているものばかり。
3: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/03/20(日) 23:21:21.49 ID:p8Qz0W+y0
そう言って、何冊かを抜き出した。
｢島根……？｣
4: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/03/20(日) 23:21:59.99 ID:p8Qz0W+y0
｢いいのいいの！ これで藍子ちゃんにだってご縁が訪れればいいんだ！｣
｢ないと思いますけど……｣
5: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/03/20(日) 23:22:27.48 ID:p8Qz0W+y0
｢ちょっとまってくださ――――っ｣
芽衣子さんの指が激しく動き始めた。
6: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/03/20(日) 23:22:57.16 ID:p8Qz0W+y0
とにかく、このまま芽衣子さんにやられっぱなしは嫌だ。
なんとか片腕だけでも動かせないかな……
｢っ！ 悪戯する悪い手はこれかな？｣
7: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/03/20(日) 23:23:26.99 ID:p8Qz0W+y0
｢っ、はぁ〜、すー、はー……｣
｢はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……｣
8: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/03/20(日) 23:24:47.82 ID:p8Qz0W+y0
以上です。短いですが、お付き合いいただきありがとうございました。
床に寝転んで会話する二人が見たかっただけです。
旅行は今年のお盆に里帰りして取材できるので、その後に書けると思います
9:名無しNIPPER[sage]
2016/03/20(日) 23:55:02.41 ID:Ezapq366O
乙
続きあるのか
期待
10:名無しNIPPER[sage]
2016/03/21(月) 00:02:18.54 ID:zh1v+hMt0
乙、旅行編は長編を期待して良いのかな
11:名無しNIPPER[sage]
2016/03/21(月) 10:45:03.21 ID:BC+DvEZ/o
乙
藍子「くすぐりなんかに絶対負けない！」→「くすぐりには勝てなかったよ・・・」
かと思った
12:名無しNIPPER[sage]
2016/03/21(月) 10:46:55.21 ID:u0eWDrwwo
乙
お盆とは随分気の長い話だな
12Res/8.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
