過去ログ - 【シュタゲSS】フェイリス「……パパ?」
1- 20
36: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/23(水) 01:34:06.58 ID:dHfif56T0
岡部「……留未穂、聞いてくれるか?」

俺はベッドに座り直すと、留未穂も隣に腰を下ろした。

留未穂「えっ?」

岡部「実は……」

そして、俺は話せる限りのすべてを話した。
α世界線で行ったDメール実験のこと、それによってまゆりの死が確定してしまったこと。
だから、それを避けるために、フェイリス含む数々の願いや想いを、すべて犠牲にしてきたこと。
そしてここは、紅莉栖も死なず、まゆりも死なない、奇跡の世界線で、ようやく俺はそこに辿り着けたこと――。

赦してほしかったわけじゃない。ただ、俺は仮に手段があるとしても、フェイリスのパパさんを助けるわけにはいかない。
もう一度タイムマシンを使うことなど、できないから。

留未穂は、じっと俺の瞳を見つめながら、黙って話を聞いてくれた。
その表情は真剣そのもので、話が進むにつれて、悲しげな表情に変わっていった。

そして、α世界線であったフェイリスとの出来事を話した時、一瞬留未穂の目がカッと開いた。
どうかしたかと聞いたが、そのときは留未穂は答えず、ただ俺の話を聞いてくれた。

話し終えたとき、留未穂は俺の方に近づき、頭を俺に委ねながら、呟いた。

留未穂「……全部……、思い出したよ」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
74Res/71.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice