過去ログ - 【シュタゲSS】フェイリス「……パパ?」
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54:名無しNIPPER
2016/03/25(金) 10:59:22.33 ID:DjhbgUKFO
おつおつ


55: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/26(土) 22:22:44.50 ID:CPnioHDN0
――Faris Side


今日は仕事が入っていないから、一日いるつもりだった。
そんな私に、牧瀬紅莉栖という方がお見えです、と黒木から連絡が入ったのは、もう少しで昼になろうか、という時だった。
以下略



56: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/26(土) 22:37:55.25 ID:CPnioHDN0
紅莉栖「はろー、入っていいかしら」

フェイリス「え、あ、うん。いいよ……いいニャ」

フェイリスを忘れそうになって、あわてて付け足す。
以下略



57: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/26(土) 22:54:53.46 ID:CPnioHDN0

昔、まだパパが生きていた頃、ある女の子と出会った。
パパのお友達の娘さんだというその女の子は、私より年上だけど、ものすごく恥ずかしがり屋さんだった。

髪の短いその女の子を無理やり鏡の方へと連れて行って、私と同じツインテールにした。
以下略



58: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/26(土) 23:08:15.34 ID:CPnioHDN0


そして、私の誕生日――私は家出をした。
パパを困らせたかった。パパに心配してもらいたかった。
黒木から私がいなくなったのを聞いたパパは、急いで飛行機をとり、帰って来ようとした。
以下略



59: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/26(土) 23:24:28.61 ID:CPnioHDN0

紅莉栖「驚いたわ、そして、ずっと忘れていた私がとても嫌になった。でも、仕方ないのかもね。あれからお互いに、色々あっただろうから」

確かに、そうかもしれない。
クリスちゃんはそこから飛び級で海外の賢い大学へ行くほどの天才として歩み、私はパパの代わりに会合に出て話し合いをするようになったのだから。
以下略



60: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/26(土) 23:47:25.01 ID:CPnioHDN0

留未穂「でも、本当ビックリだなぁ、紅莉栖ちゃんと出会っていたなんて」

紅莉栖「それも、こんな風に再開するんだから、ほんと運命のイタズラよね」

以下略



61: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/26(土) 23:58:13.48 ID:CPnioHDN0


紅莉栖「それじゃ、そろそろラボに行きましょうか。たぶん岡部達が……」

紅莉栖ちゃんがそう言いかけた時、突然ノックの音が聞こえた。
以下略



62: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/27(日) 00:13:34.53 ID:7lt3rUDz0
黒木「こちらを……お受け取りください」

そう言って差し出したのは、ボロボロになっている箱だった。

紅莉栖「こ、これは?」
以下略



63: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/27(日) 00:32:00.96 ID:7lt3rUDz0

黒木「いえ、そうではありません。2003年7月25日、牧瀬様は秋葉家を訪れ、苦しげな顔をされまま、このテープのB面に録音なされていました」

留未穂「えっ?」

以下略



64: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/27(日) 00:34:59.19 ID:7lt3rUDz0

中鉢『第……えー、第何回目だったかな、とにかく、相対性理論……超越委員会』

中鉢さんの声が聞こえると、紅莉栖ちゃんが一瞬ビクッとなる。
私はずっと紅莉栖ちゃんの肩に手を置いたまま、聞いた。
以下略



65: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/27(日) 00:37:01.79 ID:7lt3rUDz0
中鉢『……なあ、幸高……それでな……』

中鉢『私は……俺はっ、タイムマシンを使ってやりたいことがあるんだ……』

先ほどから、紅莉栖ちゃんの目を涙ぐんでいる。
以下略



66: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/27(日) 00:43:59.26 ID:7lt3rUDz0
――Okabe Side


ダルとまゆりに大切なことを気付かされてから、俺はラボメンにすべてを話す決心をした。
α世界線でのこと、β世界線でのこと、そして、いまシュタインズゲート世界線にいるということ。
以下略



67: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/27(日) 00:45:58.64 ID:7lt3rUDz0

また、未来のことも言わなかった。鈴羽がダルの娘である、などと言ってしまって、未来が変わってしまうことが怖かったのだ。
そして、まゆりを助けられると思ったら、今度は紅莉栖を犠牲にしなければならなかったことも話した。

……紅莉栖と交わした口づけについては皆には話していないが、それはいらないと判断したからであって、恥ずかしいわけじゃないぞ!
以下略



68: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/27(日) 00:49:12.27 ID:7lt3rUDz0

ダル「さーて、じゃあ今日はピザでも頼むかお」

まゆり「あー、いいねえ。まゆしぃはから揚げが食べたいなあ」

以下略



69: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/27(日) 00:53:48.61 ID:7lt3rUDz0
岡部「というか助手よ、一体いつからフェイリスのことを真名で呼ぶようになったのだ」

そのまま聞いた。
何のひねりもなくて悪かったな。

以下略



70: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/27(日) 00:55:00.63 ID:7lt3rUDz0

ふとフェイリスを見ると、フェイリスは少し俯いて固まっていた。

岡部「フェイリス、どうかしたのか?」

以下略



71: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/27(日) 00:57:04.25 ID:7lt3rUDz0

――Faris Side


パパに死んじゃえって言ってしまったことを、忘れた日なんてなかった。
以下略



72: ◆3go5SqN4Y.[saga]
2016/03/27(日) 00:58:53.46 ID:7lt3rUDz0
というわけで、完結です。
お読みいただいていた方、おられましたら、ありがとうございました。
次は、もっと軽いのを書きたいですねえ……。
笑えるSS書きたいですが、才覚がないようで……。

以下略



73:名無しNIPPER[sage]
2016/03/27(日) 02:59:04.18 ID:KBI0R3sQO
おつかれニャンニャン


74:名無しNIPPER[sage]
2016/03/31(木) 02:09:42.04 ID:gOTOo5KDO
良かった


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