過去ログ - 前川みく「ハンバーグが鳴く頃に」
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3: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/22(火) 06:44:40.35 ID:6MxfTFCf0
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「ふんふん。それは聞き捨てならない話だにゃ」

 事務所の休憩室。蘭子から話を聞いたみくは、
 読んでいた雑誌から顔を上げると、興味津々といった様子で聞き返した。
 
「うむ。その魅力、まさに現代のアンブロシア! 幾多の探求者がその魂を惹かれたか……考えるだけで恐ろしい」

「アンブ……にゃーに?」

 単語の意味はよく分からなかったが、きらきらと瞳を輝かせながら熱弁を振るう蘭子の姿を見ていると、
 みくの中でも「美味しいハンバーグ」への期待が、むくむくと膨らんでいく。
 
 休憩室の時計を見れば、時刻は丁度お昼時。午後の仕事が始まるまでには、お互いにまだ時間もあった。
 これなら、外へ昼食を食べに行っても問題はないだろう。

 
 彼女の話を聞いて、是非ともそのハンバーグを食べてみたくなったみくが言う。
 
「じゃあ、今からそのアンにゃんたらハンバーグを食べに行くにゃ」

 だが、みくの言葉を聞くや否や、あれ程うきうきとしていた蘭子の表情が固まった。
 そうして、先ほどまでの勢いはどこへやら、急にもごもごと静かになる。


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