過去ログ - 高槻やよい「思い出はもやしと共に」
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14: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/24(木) 04:53:30.89 ID:K/5XZl+00
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『さぁてあずさお姉ちゃん。今日は風・邪・で!……お休みしてるいおりんの分も、二人でガンガン盛り上げて行こうね!』
『そうねぇ亜美ちゃん。風・邪・で!……お休みしている伊織ちゃんの分も、二人で頑張りましょ〜♪』
テレビの中の二人は笑顔でそう言うが、「風・邪・で!」仕事を休んでいるはずの当の本人はというと、
先ほどから自らの膝に幼女を乗せて、グラスを片手に上機嫌で同僚の映るテレビを眺めていた。
「にひひ……いつもは映される側だから、こうして番組を見る側に回るのも、たまには新鮮でいいわねぇ〜」
「……今からでもサプライズとかなんとか言って、二人のところに合流してきたっていいんだぞ?」
「ダメよ、ダァメ! だってもう私、飲んじゃってるもの」
はて? 頬に赤みのさした伊織が持ち上げて見せたソレは、今晩のために用意していた俺のとっておきだったはずなのだが。
動揺を悟られぬよう、俺は震える声を抑えて問い詰める。
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