35: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/03/25(金) 01:09:47.31 ID:vxIFxQsM0
P「もしかして、彼女の代わりにトップアイドルになろうって、そういうことなのか」
彼女は小さく、しかし確実に首を横に振った。
そして、慈しむような優しい声で、囁いた。
のあ「…………卯月は、心が折れてしまってもう動けなくなるその直前まで、ひたむきにトップアイドルを目指していたわ」
のあ「……私は、彼女の抱くその輝きのようななにかに魅せられて、」
のあ「……彼女の得たがった高みに到達できれば、私も同様に抱けるのかと思ったの」
のあ「彼女は、担当してもらっていたプロデューサーのお陰で、本気でトップアイドルを目指すようになったとも言っていたわ」
のあ「…………私は、貴方の下で確認して、納得したい」
のあ「世界の輝きを。卯月が魅了されたという、その輝きの美しさを」
乏しい月明かりだけがしんしんと俺と彼女を照らし、俺は足を止めて、彼女の方へ向き直る。
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