過去ログ - 【ごちうさ】チノ「ハッピー・シュガー・ライフ」
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22: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 21:49:47.87 ID:Nlo6ISTLo
それからどれだけ、こうして冷たい床に座り込んでいたのでしょう。
とん……とん……。
ふと聞こえる足音。だいすきなひとの足音。
それは部屋の前まで来て、止まりました。

以下略



23: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 21:52:25.68 ID:Nlo6ISTLo
「ひっくっ……教えて、何があったの……? それにっ! チノちゃん! チノちゃんは無事、なの!?」

「私は平気です。ちょっと……返り血を浴びた程度です。でも洗えば落ちます」

「かえり、ち……? え……? どう、いうこと……?」
以下略



24: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 21:53:52.01 ID:Nlo6ISTLo
決まり切ったこと。
ココアさんが来るまでの間、考えてたどり着いた、私自身の答え。

「ココアさんを、愛しているからです」

以下略



25: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 22:01:47.86 ID:Nlo6ISTLo

―――

「コーコアさんっ」

以下略



26: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 22:03:26.68 ID:Nlo6ISTLo
「チノー、ココアー、いるかー?」

朝ご飯のトーストとサラダを食べ終えて、食後のコーヒーを二人っきりで楽しむ、素敵な時間。突然玄関の方から声がしました。リゼさんです。
間の悪い人だなぁと思いつつ、ココアさんと玄関まで降りていきます。

以下略



27: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 22:04:58.27 ID:Nlo6ISTLo
「タカヒロさんは約束を忘れるような人じゃないし、電話しても出ないっていうから……今、居ないのか?」

どうする?
どう答えたら正解?
じゃなくて。
以下略



28: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 22:06:38.12 ID:Nlo6ISTLo
ここからの相談は、聞かれるわけにはいきません。
ココアさんを椅子に座らせてあげて、お冷やを二つ持ってきます。
なぜだか、無性に喉が渇くんです。どうしてかな。

「……ちょっと、やっかいですね。こんなに早くあの人の行方を探られるとは思いませんでした。時間はあまり無いみたいです」
以下略



29: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 22:08:18.52 ID:Nlo6ISTLo

「もう、一つ」

ごくり。

以下略



30: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 22:11:08.00 ID:Nlo6ISTLo
「……わかった」

「…………」

「わたしも、かくご、決める……。チノちゃんと一緒にいられるなら、そのためなら、何でもする! してみせるよ……! 」
以下略



31: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 22:12:13.69 ID:Nlo6ISTLo
「ごめん、ね……頼りにならない、ダメなお姉ちゃんで……」

「そんなことありません。ココアさんは私に踏み出す勇気を、元気をくれました。今でも……ココアさんのそばにいる時間だけが、他とは違う、特別なきらめきに包まれています」

「うん……私も。チノちゃんといることが、私の一番の幸せだから……」
以下略



32: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 22:14:45.59 ID:Nlo6ISTLo
コトン。
示し合わせたかのように、空になったグラスをテーブルに置く音が重なる。

「さて」

以下略



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