過去ログ - 塩見周子「ひとつと言わずもうひとつ」
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1: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:10:35.79 ID:mzGCc0jv0

モバマスssです。

地の文あり。


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2: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:11:55.62 ID:mzGCc0jv0

あたしのPさんは仕事を二つ持ってくる。

ちょっと興味があるやつとそうでもないやつ。

以下略



3:名無しNIPPER[sage]
2016/03/26(土) 16:12:48.30 ID:3oFCFvnw0
期待


4: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:13:04.30 ID:mzGCc0jv0
「ハァ……結局のろけぇ?」

事務所のラウンジで、テイクアウトで買ってきたポテトやハンバーガーを並べて、テーブルの向こうで加蓮ちゃんが、けだるそーに、ぼやく。

全く……今の話を聞いてそれかい。
以下略



5: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:14:17.09 ID:mzGCc0jv0

「じゃあさ、加蓮ちゃんは自分のプロデューサーについてどう思ってるの?」

話題を変えるつもりで全く変わってない気もするけどまぁいいか。

以下略



6: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:15:11.85 ID:mzGCc0jv0

「大切な人だとは思ってるよ、私を……アイドル、北条加蓮を育ててくれた人だから」

じっとあたしの事をまっすぐ見据えながらしっかりと、はっきりと続ける。

以下略



7: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:16:23.04 ID:mzGCc0jv0

加蓮ちゃんはいつだってこうだ、クールを装っておいて水面下では……こころの中では誰よりもメラメラと燃えてる。

それに火を点けたのは加蓮ちゃんのプロデューサーなんだって改めて認識出来た。

以下略



8: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:17:54.43 ID:mzGCc0jv0

「そんな良いお話をしてくれた加蓮ちゃんにはこのナゲットをあげよう」

加蓮ちゃんが良いの? という顔をしてる。

以下略



9: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:18:57.17 ID:mzGCc0jv0

それから、莉嘉ちゃんのプロデューサーさんがもうすぐこっちへ帰ってくる話とか、朋ちゃんがまたパワースポット巡りに出かけて三日間帰ってこなかった話なんかをしていて、加蓮ちゃんがプロデューサーさんから電話で呼び出されたタイミングでこの会はお開きになった。

さて、あたしもどこかへ、フラフラとお出掛けでもしようかしらん。


10: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:20:06.14 ID:mzGCc0jv0

ぼんやりフラフラと歩いていると後ろからあたしを呼び止める声。

振り返ってみるとニコニコしながら肇ちゃんがパタパタと走って来ていた。

以下略



11: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:22:07.78 ID:mzGCc0jv0

少しベンチに座って向こうでのオーロラの話や、パンの話や幸子ちゃんのどたばた、麗奈ちゃんのイタズラ、パンの話なんかを聞いたりしてた。

「オーロラ。実家の家族にも見せてあげたかったです」

以下略



12: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:23:52.95 ID:mzGCc0jv0

実家、家族この二つはあたし自身も思うところは、ある。

あたしは肇ちゃんと違って飛び出してきた訳じゃない。

以下略



13: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:25:19.10 ID:mzGCc0jv0

気づいたらあたしはいつの間にかPさんの所へ来ていた。

「お、周子じゃないか! どうしたんだこんなところで」

以下略



14: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:26:54.15 ID:mzGCc0jv0

「そういえばなんだが、この前周子が選んだ方の仕事の事だけど……」

選んだってPさんは言うけど、どちらかと言えば選ばせられたって方が合ってるよなぁなんて。

以下略



15: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:28:15.67 ID:mzGCc0jv0

「お? これかな?」

戸棚にあった湯のみを二つ並べて、急須からお茶を移していく。

以下略



16: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:29:56.10 ID:mzGCc0jv0

パタパタとPさんの元へ駆け出していく。

「どうした? そんなに慌てて、Gでも出たか? なら俺は逃げるぞ」

以下略



17: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:31:04.79 ID:mzGCc0jv0

なんだかんだ、いつもPさんに助けられてばっかりだ。

そうだね、どこかでいつか京都の実家へ、お父さんに会いに帰ろうと思う。

以下略



18: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:32:27.98 ID:mzGCc0jv0
目標は決まったんだ。
だから、ひとつと言わずもうひとつ先の未来の話も……ね。
「塩見周子がトップアイドルになった後はPさんはどうするの?」
「特に考えて無かったなぁ。周子だって何も考えてないだろ?」
「塩見家に婿でも来る?」
以下略



19: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:33:37.65 ID:mzGCc0jv0

「なんだ、結局やっぱりのろけじゃん」

事務所のラウンジで、テイクアウトで買ってきたポテトやハンバーガーを並べて、テーブルの向こうで加蓮ちゃんがうんざりした声で、ぼやく。

以下略



20: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:34:35.37 ID:mzGCc0jv0

遠くからあたしを呼ぶ声。

加蓮ちゃんがいってらっしゃいと言わんばかりに手をヒラヒラさせる。

以下略



21: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/03/26(土) 16:35:57.32 ID:mzGCc0jv0

「急に呼び出して悪かったな」

いやいやそんなことは、と言いたいところだけど、加蓮ちゃんには後でちゃんと謝っておこう。

以下略



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