過去ログ - 【モバマスSS】香水 あるプロデューサーの物語
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22:名無しNIPPER[saga]
2016/03/28(月) 23:21:01.26 ID:mPSzAJE90
 ちなみに龍涎香とは、マッコウクジラの体内に生成される結石で、偶然体内で消化できなかった食物(イカなど)が数年がかりで結石になり、偶然クジラの体外に放出されたものが数年かけて海を漂流し、偶然浜に漂着したものを、偶然人間が採取することによって世間に流通している。
 おそらく、天文学的な偶然が積み重なって、この代物が入手できるのだろう。そのため、グラムあたりの値段は金を越えることもある(付言すると、生成された期間によって龍涎香のランクも変わる)。
 これだけ説明すれば、龍涎香がどれだけ希少な品か、おわかりいただけるかと思う。
 
 高価なだけなら、金はあるので問題は無い。しかし、志希が罌粟(ケシ)や大麻が欲しいと言い出した時には、さすがに躊躇した。
 言うまでもなく、これらの単純所持及び栽培は法律で罰せられ、所有するには国家から認可を受けなければならない。
 そこで慶は、法律の抜け穴を利用することにした。
 何ことはない、罌粟や大麻を、家畜の飼料用という名目で輸入したのである。その手の偽装工作をして麻薬を販売する業者はいくらでもおり、発注する際も海外のサーバーを経由し、仕入れ先も登記ででっちあげた幽霊会社(ペーパーカンパニー)を指定した。



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