過去ログ - 【モバマスSS】香水 あるプロデューサーの物語
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24:名無しNIPPER[saga]
2016/03/28(月) 23:23:05.33 ID:mPSzAJE90
「えいっ!」

 ぼんやりしていたら、プシュ、というスプレー音がした。慶は慌てて、目の前に意識を戻した。

「どう?」

 志希が悪戯っぽく笑う。彼女がサテュリオンを噴射したと気づいたのは、その噴霧を十分に吸い込んでしまった後だった。志希も、わざとらしく深呼吸する。

「即効性があるからね、今にも作用してくると思うよ」

「そんなわけあるか……」

 言い終わるか終わらないかの内に、視界が少し揺れた。まるで、人生で初めて煙草を吸ったときのように。

「まさか……」

「ふふふ、結構効くでしょ? 今にも、志希ちゃんにメロメロになっちゃうんじゃないかな?」

 確かに、志希を見つめていると、心の中に漣がたっているような気がする。心なしか、志希の表情も蕩けて見えた。


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