過去ログ - 【モバマスSS】香水 あるプロデューサーの物語
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名無しNIPPER
[saga]
2016/03/29(火) 22:15:17.04 ID:stipOQWj0
◆
慶は、346プロダクション内の役員室の前にいた。扉をノックし、返事を聞いてから入室する。
部屋に入ると、美城常務は革張りの椅子に座り、オーク材の重厚なデスクに肘をついていた。
「本日はどのようなご用件でしょうか?」
美城常務の用件は薄々感づいているが、それを顔に出さずに慶は聞いた。
「君の担当するアイドルのことで、すこしね。まあかけたまえ」
「いえ、このままで結構です」
美城常務は、美人と言っても差し支えない。玲瓏たる美貌の持ち主だが、その鋭い双眸は、他者を畏怖させてしまう迫力がある。美城会長の娘ではあるが、親の七光りを頼るような甘いところは一切無い。
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