過去ログ - 【艦これ】Z3「壁の上でダンスを」
1- 20
2:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 01:43:40.80 ID:1bBR+Rra0
1989年、9月28日。私は東ベルリン空港へと降り立った。

慣れないドイツ語に戸惑いながらもバスに乗り込み、指定された広場まで行く。

「だれなんだ…… 栗色の髪の小柄な女の子、だよなあ」
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 01:57:06.79 ID:1bBR+Rra0
「君が、あの手紙の送り主かい?」

「そうよ」彼女は目深にかぶった帽子を手で持ち上げ、私の顔をじっと見つめた。「あなたが日本の提督さん?」

提督「そうだよ。君が今回手紙をくれた……アンナさん、でいいのかな」
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 02:11:17.49 ID:1bBR+Rra0
場所を近くのカフェへと移し、本格的な話に移る。

Z3「手紙は読んでくれたかしら?」

提督「もちろん。私のみならず、大本営のお偉いさんたちはみんな読んださ」
以下略



5:名無しNIPPER[sage]
2016/03/30(水) 02:13:24.13 ID:Pe/0i+r+0
続ききたか、期待


6:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 02:28:39.18 ID:1bBR+Rra0
シュタージとは何か。簡潔にいってしまえば東ドイツの秘密警察である。
1986年の時点で5000人ほどのエージェントと国民の一割に及ぶ密告者を持っていた、ナチスのゲシュタポ、ソ連のKGBをもしのぐ規模の組織だった。

その勢いは近年、東ドイツの衰退とともに衰えているといわれるが、それでも恐ろしい組織だということには間違いないだろう。

以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 02:38:00.93 ID:1bBR+Rra0
◆◆◆

男はシュタージのエージェントだった。それも政府要職などの重要人物を監視するための。妻子はいない。

しかし男は不満だった。なぜ自分のような人間が亡命を企てるいち小娘を監視せねばならないのか。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 02:45:47.42 ID:1bBR+Rra0
◆◆◆

提督「ふう、ふう…… なんとかうまくいったね」

Z3「まさか本当にやるとはね…… よくやったわね」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 02:59:59.04 ID:1bBR+Rra0
提督「さて、今すぐにでも出国できるけど、どうする?」

Z3「いいえ、まだやり残したことがあるわ。まだその時ではない……」

結局亡命日は引き伸ばされることになり、宿を確保する必要が出てきた。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 03:00:48.79 ID:1bBR+Rra0
今夜はここまでです。閲覧ありがとうございます


11:名無しNIPPER[sage]
2016/03/30(水) 07:50:01.00 ID:9I2u/8Puo
これは期待


33Res/19.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice