10:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:27:35.91 ID:IXgA3K/jo
「知らなかったな」
それから、ふたりとも黙り込んでしまった。
俺はぼんやり空を見た。
この人たちが何を考えているのか、俺にはわからない。
いい天気だった。
「時計を探してたんじゃなかったんだとしたら、葉羽はどうして川に近付いたんだろう」
嵯峨野は黙っていた。
嘉山を追いかけたんだ、と、嵯峨野は言っていた。
嘉山はそう思っていない。
「……時計は、あるのに、でも、じゃあ」
嵯峨野葉羽は、どうして死んだのか?
そんなこと、俺が考えたって仕方ない。
記憶は感情と事実の化合物だ。
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