185:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:42:32.85 ID:JrT/SnH5o
「そうなんだ……」とちい姉がため息のような声を漏らす。
それから当たり前みたいに、「おめでとう、るー」と一言。
186:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:43:01.36 ID:JrT/SnH5o
「あの、タクミくん」
「ん?」
187:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:43:30.91 ID:JrT/SnH5o
遊馬兄は運転しながら、「時間の流れって早いなあ」って大人みたいにぼやいた。
ちい姉が、かすかに頷く。
188:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:44:06.77 ID:JrT/SnH5o
「……でも、待ってたって、何を?」
「タクミくんの心の準備ができるまで、ですよ」
189:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:44:40.21 ID:JrT/SnH5o
「善処します」
「なんだか頼りない返事ですね」と、るーは不満気にじとっとした目を向けてくる。
190:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:45:28.06 ID:JrT/SnH5o
「いいんじゃない? るー」
と、ちい姉が言った。
191:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:46:19.20 ID:JrT/SnH5o
会話の流れが止まったのを見計らったみたいに、遊馬兄が楽しげに笑う。
「まあ、夏休みも始まったばっかりだろ? いろいろやってみるといいよ。なんなら、一緒にどっか行くか?」
192:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:46:49.07 ID:JrT/SnH5o
「うん。るーも、いろいろ出掛けてみたらいい」
ちい姉が、そんなことを言ったのが意外だった。
193:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:47:17.76 ID:JrT/SnH5o
「……えっと、言ったらまずかった?」
「あのねちい姉、わたしにもイメージってものがあるの。あるんだよ?」
194:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 23:47:50.38 ID:JrT/SnH5o
◇
それから送られていって、少し寂しい気分に巻かれながら、彼らと別れた。
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