過去ログ - 屋上に昇って.
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332:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:29:26.27 ID:Fxr7uh8Eo

 まだすこし明るさの残る宵の口に、俺達は夕闇にまぎれて光を撒き散らした。

 中身のある会話なんてほとんどなにもせずに、煙と火の粉のなかで踊るみたいにはしゃいだ。
 どこかの部族の祝祭みたいに。
以下略



333:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:29:59.05 ID:Fxr7uh8Eo


 
 翌週のある日、俺は静奈姉と一緒に、彼女の実家へと向かっていた。

以下略



334:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:30:25.46 ID:Fxr7uh8Eo

 そんな話をしたところで、家の中から話し声が聞こえてきた。

「あ、しいちゃん」

以下略



335:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:31:23.89 ID:Fxr7uh8Eo

 話を遮るみたいに、ちい姉が口を挟んだ。

「……あの、忘れ物しちゃったみたいだから、ちょっと取ってきますね」

以下略



336:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:32:02.72 ID:Fxr7uh8Eo

 取り残される、俺と静奈姉、と、遊馬兄とユリコさん。

 ……妙な事態に巻き込まれてしまった。

以下略



337:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:32:34.87 ID:Fxr7uh8Eo

「静奈、あんたまさか……まだ引きずってるとか?」

「……」

以下略



338:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:33:15.85 ID:Fxr7uh8Eo

 というか本当に。
 さっさと逃げてりゃよかった、と思った。

 どう考えても巻き込まれていた。
以下略



339:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:33:50.80 ID:Fxr7uh8Eo

「あ、えっと」

 沈黙を破ったのは遊馬兄だった。
 俺は彼が、どうにかしてこの空気を変えてくれるように祈った。
以下略



340:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:34:31.73 ID:Fxr7uh8Eo

「いくらなんでも今のは……」

「さいてー」

以下略



341:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:34:59.89 ID:Fxr7uh8Eo

「……ユリコさん、さすがにさっきのは、ちょっとひどいんじゃない?」

 諌めるみたいに、彼女はユリコさんに話しかける。

以下略



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