374:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:56:10.49 ID:Fxr7uh8Eo
至近距離からこちらを見上げる、るーの顔。
それをまだ、不思議だと感じてしまう。
奇跡みたいに思えてしまう。
375:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:56:36.99 ID:Fxr7uh8Eo
「……あの、タクミくん」
「……なに」
376:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:57:03.58 ID:Fxr7uh8Eo
◇
新学期になって、俺とるーは一緒に登下校をするようになった。
別にどっちが言い出したわけでもなければ、約束をしたわけでもない。
377:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:57:38.12 ID:Fxr7uh8Eo
先の見通しがつかないことも、まだまだある。
それだってどうにか考えて、行動して、やっていくつもりに、いつのまにかなっていた。
笑ったり怒ったり、落ち込んだり相談したり、先のことを計画したりしながら、
378:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:58:18.88 ID:Fxr7uh8Eo
それがどんなにうれしいか、彼女はわかっているんだろうか。
たぶん、わかっていないんだろう。
そんなことを思いながら横顔を見ていたら、彼女は不思議そうに首をかしげる。
379:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:58:45.47 ID:Fxr7uh8Eo
打ち付けるような雨粒の音が消えると、世界は嘘みたいな静けさに包まれていた。
濡れたアスファルト、街路樹の葉に留まる滴、影を払うような夏の終わりの太陽。
「きらきらしてる」
380: ◆1t9LRTPWKRYF[saga]
2016/05/17(火) 23:59:20.07 ID:Fxr7uh8Eo
おしまい
381:名無しNIPPER[sage]
2016/05/18(水) 00:05:11.69 ID:jP7z1lmFo
関連作
ex14.vip2ch.com
ex14.vip2ch.com
ex14.vip2ch.com
382:名無しNIPPER[sage]
2016/05/18(水) 00:22:34.45 ID:ymBaqP8oo
お疲れ様です。
383:名無しNIPPER
2016/05/18(水) 00:29:50.05 ID:M5fX+kKPo
乙です
所々童貞なのとセリフを対にしてたね
384:名無しNIPPER[sage]
2016/05/18(水) 00:36:02.43 ID:OoE0Qdolo
乙です
396Res/275.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。