過去ログ - 【モバマスSS】双葉杏、王さまになる
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84: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/20(水) 03:40:32.74 ID:C+VvI6Tu0
 
「それで、その……ねぇきらり?」

「ん、なぁにー?」

以下略



85: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/20(水) 03:42:08.16 ID:C+VvI6Tu0
 
 悩んだ私は結局、料理が完成するまでの間、汚れてると指摘された部屋の中を片付けることにした。

 しかし、改めて見ると確かに部屋の中は酷い有様だ。おかしいなぁ、一応一週間に一回は、
 「それなりに」片付けてたはずなんだけど。とりあえず、散らばったお菓子のゴミから手をつけて行こうかな。
以下略



86: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/20(水) 03:44:50.33 ID:C+VvI6Tu0
 
===

「こ、これは……っ!!」

以下略



87: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/20(水) 03:45:57.57 ID:C+VvI6Tu0

 具だくさんの味噌汁に肉と野菜の煮物、焼き魚にお浸しとほかほか美味しい炊き立てご飯。
 
 そのどれもこれもが食べやすい味付け、大きさ、量なんだもん。
 しかも飾りつけの人参とか、わざわざ星の形に切ってあるし。
以下略



88: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/20(水) 03:47:04.72 ID:C+VvI6Tu0
===

 だからだろうか、あんなバカなことを考えたのは。
 
 初めは、ただの思いつきだった。ほんの少し、「そんなことになれば良いのにな」程度の、本当に些細な思いつき。
以下略



89: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/20(水) 03:48:34.60 ID:C+VvI6Tu0
 
「な、なになになに? どうしたの、急にぃ?」

 その時のきらりの顔。嬉しさと恥ずかしさ、そして驚きの入り混じったなんとも可愛らしい表情と、
 持っているお皿で顔を隠そうとするいじらしい仕草を見て、私の中のいたずら心がむくむくと持ち上がり始める。
以下略



90: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/20(水) 03:49:52.47 ID:C+VvI6Tu0
 
「……でも、それって杏ちゃんにしかメリットがない、よね?」

 ようやくきらりがそれだけを言って、こちらを見る。あちゃ、ばれちゃったか。

以下略



91: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/20(水) 03:51:02.63 ID:C+VvI6Tu0

 そういうきらりの様子は、申し訳ないけれど、それでもまんざら興味がないわけでもないって雰囲気で。

 あれ? これってもしかして、このまま私が押しちゃえば、「うん」って言ってもらえる、そんな空気?
 
以下略



92: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/20(水) 03:51:45.79 ID:C+VvI6Tu0
 
「そっかぁ、やっぱそうだよね。ごめんねきらり、急に変なこと言っちゃって」

「う、うん。きらりを必要だって言ってくれるのは嬉しいけど、ちょっと、ねぇ」

以下略



93: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/20(水) 03:53:30.99 ID:C+VvI6Tu0

 そしてここで、フッと無理に笑う演技。完璧、完璧だよ、この私の演技力は。見てよ、目の前のきらりの表情を! 
 あれはもう、捨て犬や捨て猫を前にした人が見せる「この子可哀想。ほっとけないよ」って顔じゃないか!
 
「あ、杏ちゃん! きらりは、あのね……!」
以下略



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