過去ログ - わたしのお家の天使ちゃん【オリジナル百合】
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2:名無しNIPPER[saga ]
2016/04/13(水) 15:51:29.64 ID:qye+XIKa0
あの人のことは確かに好きだった、『だった』

今はもう「早く結婚して孫の顔見せて」って親に言われるの嫌だなとか、「私たち結婚しました」って友達からの手紙がそろそろ来るのかなとか、そんなことばっかり考えてる

あの人との楽しかった思い出なんてそれらに比べたらあまりにも薄っぺらで曖昧なモノ
以下略



3:名無しNIPPER[saga ]
2016/04/13(水) 15:52:52.34 ID:qye+XIKa0
「おかえりなさい!」

「は…… ?」

部屋の奥からぱたぱたという足音と共に聞こえてきた「おかえり」の声
以下略



4:名無しNIPPER[saga ]
2016/04/13(水) 15:53:37.42 ID:qye+XIKa0
「貴女誰? どうやってこの部屋に入ったの? て言うか靴だって無いけど、お父さんとお母さんは?」

「え、えっと……」

美少女は私の質問に対して困惑した表情を見せ、目をそらす
以下略



5:名無しNIPPER[saga ]
2016/04/13(水) 15:55:14.14 ID:qye+XIKa0
「せっかくのご飯が…… 冷めちゃいます……」

「…… わかったわ、まずはご飯食べましょう」

その瞬間美少女の笑顔が花開いた、ぱぁっと
以下略



6:名無しNIPPER[saga ]
2016/04/13(水) 15:56:42.11 ID:qye+XIKa0
「「いただきます」」

「はむ……」

「おいしい…… ですか?」
以下略



7:名無しNIPPER[saga ]
2016/04/13(水) 15:57:30.06 ID:qye+XIKa0
だが今の私はそんなことより気になっていることがあった、それは天使ちゃんが使っている食器が「あの人」の食器であることだ

「あの人」が居なくなってからずっと使ってこなかった食器、それを見ず知らずの子に使わせている その事実は私の心の奥にしまったはず気持ちを掻き乱すには十分だった

「ごちそうさま」
以下略



8:名無しNIPPER[saga ]
2016/04/13(水) 15:58:05.87 ID:qye+XIKa0
「貴女の本当の名前は?」

「答えられません……」

「どうやってここに入ったの?」
以下略



9:名無しNIPPER[saga ]
2016/04/13(水) 15:59:52.60 ID:qye+XIKa0
答えられませんの連発に思わず声を荒げてしまう、がやはり天使ちゃんが大声に怯えてる様を見ているとえもいわれぬ罪悪感が込み上げてきて、それ以上の詮索をやめさせてしまう

「…… じゃあこれからどうするつもりなの?」

「それなら答えられます、わたしここに住んでお料理とか、洗濯とか、お掃除とかしてお姉さんの心を癒します!」
以下略



10:名無しNIPPER[saga ]
2016/04/13(水) 16:00:57.60 ID:qye+XIKa0
「私が……? なにそれ意味わかんない」

「お姉さんの心はとっても荒んでて、乾いてます…… だから…… わたしがお姉さんの心を癒してあげたいんです!」

「……」
以下略



11:名無しNIPPER[saga ]
2016/04/13(水) 16:01:55.38 ID:qye+XIKa0
「お姉さん! お布団敷いておきました!」

お風呂から上がった私を待っていたのは満面の笑みの天使ちゃんだった

「……料理の時といい、何で私の家の収納場所いちいち知ってるの」
以下略



12:名無しNIPPER[saga ]
2016/04/13(水) 16:04:29.66 ID:qye+XIKa0
布団に入り落ち着いて考える、もしかしてこれは夢とか幻覚とかなんじゃないかと

冷静に考えてあんな美少女がご飯作って帰りを待っていて、一緒に住もう! なんて都合良すぎる まるでマンガやアニメの世界だ

そう考えるの天使ちゃんは私の理想の相手ということになるのだろうか?
以下略



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