過去ログ - サザエ「そして誰もいなくなったのね」
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◆5o0gtk7tVI
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2016/05/02(月) 19:23:46.07 ID:OcwQl7p80
それはタラオだった。
タラオは、遠目にチラリと見ただけで目を覆いたくなるような有様だった。
「ぁぁああぁぁあ……ダラぢゃ……ぐぐっうぐおォォォ」
以下略
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◆5o0gtk7tVI
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2016/05/02(月) 19:24:49.11 ID:OcwQl7p80
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◆5o0gtk7tVI
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2016/05/02(月) 19:26:08.61 ID:OcwQl7p80
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◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/05/02(月) 19:35:44.66 ID:OcwQl7p80
一時中断。遅くてすみません
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◆5o0gtk7tVI
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2016/05/02(月) 22:30:12.97 ID:OcwQl7p80
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◆5o0gtk7tVI
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2016/05/02(月) 22:32:18.73 ID:OcwQl7p80
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83
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◆5o0gtk7tVI
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2016/05/02(月) 22:34:22.77 ID:OcwQl7p80
すぐ近くでは、ソファに浅く腰掛け、表情を殺していた波平が顔を上げた。自分が切り出すしかないと彼は思った。
「タラちゃんと、ワカメが殺された。カツオの行方も知れん……」
しかし、それだけの―――わかりきっている事実を並べることがやっとだった。波平は再び口を固く結んで頭を垂れた。
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84
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◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/05/02(月) 22:35:36.91 ID:OcwQl7p80
「タラちゃんがいなくなった時、わたし、ヘンだって思ったわ。あの時はうまく言えなかったけど、今ようやくわかったわ。あの子がタラちゃんを見失ったとき、砂浜にいるわたしたちの所へ飛んできて、行方不明だって言っていたでしょう。それがおかしかったのよ」サザエは一度言葉を切って、「トイレではぐれたのなら、先にひとりで海に戻ったって考えるのが普通でしょう。なのにカツオったら、血相を変えて走ってきて、まるで最初からタラちゃんが海にいないことを知っているみたいだったわ」
マスオも、波平も、フネも、サザエの言葉にはっとして顔を上げた。彼女の言うとおりだったのだ。
トイレに出掛けたタラオを見失ったのはカツオだった。では、そのカツオが嘘をついていたとしたら?
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85
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◆5o0gtk7tVI
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2016/05/02(月) 22:36:37.01 ID:OcwQl7p80
波平は想像してみた。カツオが、鋭い刃物でタラオの身体を切り刻む姿を! ぷくりとしたやわらかいタラの下ごしらえをするところを!
ありえない。カツオがそんなことをするはずがない!
「しかし、カツオとタラちゃんが席を外していたのは、ほんの15分足らずだぞ。その間になにができる?」
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86
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◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/05/02(月) 22:38:00.27 ID:OcwQl7p80
「きっと何処かに隠れ家があるのよ。そう、洞窟があるんだわ! 暗くて、大きくて、深い洞窟が、大きな口を開けているのよ。そこでカツオが笑っているんだわ!」
「サザエ……」
フネは苦しげな表情を隠せずに居た。彼女は、カツオの潔白を信じたい、そんな顔をしていた。
以下略
87
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◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/05/02(月) 22:40:42.71 ID:OcwQl7p80
「馬鹿なことですって?」サザエは波平を睨みつけた。「ワカメも、首を絞められていたのよ! あの首の痣、父さんも見たでしょう? あれが自殺なもんですか。ワカメも殺されたのよ!」
それを聞いて、波平はハッとした。彼は、『マスオと合流する直前に、カツオとワカメの二人に会っていた』ということを思い出したのだ。
彼はその後すぐにマスオと館へ戻って、フネと三人で館内を捜索した。つまり、ワカメ殺しのアリバイがないのは、サザエとカツオの二人だけなのだ。
以下略
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