過去ログ - 幸子「ドリーム・ステアウェイ」 みく「イントゥ・ヘル」
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◆.nnFO3p0tfz9
[saga]
2016/04/25(月) 02:42:57.18 ID:H2GDRAmmO
それから東郷あいは、敵の戦力を語った。
高垣楓――反応速度や耐久力など、守備的な能力が全体的に高水準にあり、攻撃能力こそ低いものの、格闘戦や武器戦にも十分以上の対応が可能。だが、真に恐るべきはワンオフの能力にある。
歌声による干渉=B
高垣楓が認識できる範囲内の、人間、或いは動物、或いは建造物に至るまで、歌声≠届ける事で行う干渉≠ヘ、精神操作に始まり――長時間続ける事で、物体の破壊にまで至る。
「――つまり、彼女が長く歌声を聴かせれば、極論、この校舎を砂に還す事も、聴衆を複数人数、同時に自死に追いやる事も可能なんだ」
「ひぇぇ……――」
つい先程、相手が最強≠セとてそれもハンデだと、強気でいた筈の少女が、今はこの通りである。
無理も無い。聞かされたスペックが、尋常では無いのである。
多少の不利は天才的な采配で覆せば良いと、諸葛亮の如く構えていたら、敵は曹軍百万、長板の戦いに投げ出されたようなものだ。如何に天才軍師とて、どうにかなる戦いと、ならぬ戦いがあるのである。
「そっ――ごほんっ、ごほんっ。そ、それなら、東郷さん、あなたの能力は……?」
だが、敵に力があれば、こちらとて戦力がある。一縷の望みを掛け、訪ねた幸子に返る答えは――
「『対象に敵意を持たない事を前提とした、一個人への排他的絶対干渉』――これが、私の力だ。聞こえは良いが、正直に言おう……すまない、勝ち目が見えない」
詫び、であった。東郷あいは、その長身を縮めるように、幸子に頭を下げたのである。
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