過去ログ - モバP「月下の二人は夢を綴る」
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36: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 22:56:24.93 ID:xJU0s9Q00



差し出された肇さんの手に、私は少し戸惑いました。

今日もダンスや歌について行くのがやっとで、正直、肇さんの役に立てたかといえばそうでない気がしたのです。

それでも、彼女の世界にもっと触れてみたいと思いました。

もし、この気持ちが許されるのであれば。

彼女の手を両手で包みます。

肇さんは私の目を真っすぐに見つめ、パアァと表情が明るくなります。

レッスン室を後にし、事務所の扉を開けると、プロデューサーさんが待っていましたと言わんばかりに、私達に向かって手招きをします。

彼のデスクに向かうと、二枚の封筒が並べられていました。

中を見るように促されましたので、取り出してみると一枚の企画書が入っていました。

「……ライブ、ですか……?」

そこに書かれていたのは合同ライブの文字。

メンバーには周子さんや、そらさんの名前も書いてありました。

その下に、肇と文香ーず。なる不思議な文字列があります。

これについて触れていいのか悩んでいると、隣に居る肇さんがプロデューサーさんにこれは一体……? と聞いていたのでホッと安心しました。

プロデューサーさん曰く、もともと私と肇さんはソロで出演させる予定だったのが、急遽ユニットとしての出演になったようです。

ライブなんて、私にできるでしょうか……こんな、言葉を只、紡ぐだけの私に……


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