29: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 12:41:14.57 ID:CGnHuaAk0
  
 「……なんだか、意味深ですね」 
  
 プロデューサーさんもその意味に気付いたようで、なるほどな。と小さく呟きます。 
  
30: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 12:42:27.42 ID:CGnHuaAk0
 プロデューサーさん曰く、気が向いたらここに来てほしいということでした。 
  
 「今はあんまり使われてないけど、掃除とかはしてあるはずだから、そこは気にしなくていいよ」 
  
 「いえ、そこは……むしろ、灰被りに相応しい場所だと……」 
31: ◆ULuwYLs/ds[sagesaga]
2016/05/05(木) 12:43:38.07 ID:CGnHuaAk0
  
 区切りが良いのでひとまずここまで。 
  
 夜また来ます。 
32: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 22:30:42.23 ID:xJU0s9Q00
  
 こんばんわ。 
33: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 22:32:20.52 ID:xJU0s9Q00
  
 ※ 
  
 「わざわざ送ってくださってありがとうございます」 
  
34: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 22:45:43.29 ID:xJU0s9Q00
  
 翌朝、昨日と同じようにレッスン室の扉を開け、準備を始めます。 
  
 ふと、後ろの方から扉の開く音が聞こえたので慶さんが来てくれたのかと思い、振り向くと、文香さんがおずおずと体を半分だけこちら側へ出し、私の方をじっと見つめていました。 
  
35: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 22:51:05.58 ID:xJU0s9Q00
  
 お互いが振り付けを知っている曲を何曲かセットし、音楽をかけます。 
  
 最初は間の取り方、タイミング、ダンスを綺麗に見せる要素のほとんどがバラバラでしたが、数をこなしているうちに気付いたことがあります。 
  
36: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 22:56:24.93 ID:xJU0s9Q00
  
 ※ 
  
 差し出された肇さんの手に、私は少し戸惑いました。 
  
37: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 23:04:59.85 ID:xJU0s9Q00
  
 「大丈夫、大丈夫。気負いすぎちゃ駄目だって」 
  
 急に聞こえた声に驚くと、周子さんが中身の沢山つまったビニール袋を両手に持って事務所へ入ってきていました。 
  
38: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 23:06:12.17 ID:xJU0s9Q00
  
 「ところで周子。その写真は焼き回しできる?」 
  
 「お菓子と交換ね」 
  
39: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 23:09:37.37 ID:xJU0s9Q00
  
 桜並木の中、肇さんと帰路につきます。 
  
 春めいた夜気の心地よさに桜の花も明るく感じます。 
  
40: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 23:12:02.58 ID:xJU0s9Q00
  
 その夜、私はこんな夢を見ました。 
  
 気がつくと川辺に立っており、周りを見渡しても人影もありません。 
  
41: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 23:19:35.75 ID:xJU0s9Q00
  
 ※ 
  
 「……いよいよですね」 
  
42: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 23:21:49.97 ID:xJU0s9Q00
  
 ステージに飛び込むその瞬間、目に映る全てのものがスローモーションになっていく様な気がしました。 
  
 涼やかに……包み込むように……せせらぐ言の葉の音色を奏でて行こうと思います。 
  
43: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 23:23:24.05 ID:xJU0s9Q00
  
 ※ 
  
 これから紡ぐ『STORY』 
  
44: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 23:24:52.81 ID:xJU0s9Q00
  
 一つ一つの出会いが、今の私達を創りあげてくれました。 
  
 だから私達は歌を紡いで、連ねていきます。 
  
45: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 23:25:40.13 ID:xJU0s9Q00
  
  
 私達の物語は永遠に。 
  
  
46: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/05/05(木) 23:31:39.32 ID:xJU0s9Q00
  
 終わります。 
  
 中間発表のクール部門での二人が隣同士だったのが運命かな? と思い書きました。 
  
47: ◆ULuwYLs/ds[sage]
2016/05/05(木) 23:38:13.60 ID:xJU0s9Q00
 fsm.vip2ch.com 
48:名無しNIPPER[sage]
2016/05/07(土) 21:11:50.94 ID:ytoBZRE/0
 おつおつ 
49:名無しNIPPER[sage]
2016/05/10(火) 00:14:30.26 ID:l+XR8y1JO
 相性良さそうなお二人さん 
 いい雰囲気だった 
 乙 
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