過去ログ - 美城常務「……ウサミンロボ?」
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4:名無しNIPPER[saga]
2016/05/09(月) 23:10:20.69 ID:LmAERFOUo

「そうか、それは楽しみだ。……いや、辛味は嫌いではない」

うさ

以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/05/09(月) 23:10:59.00 ID:LmAERFOUo

ファンシーな玩具のロボットだ、と最初の印象。
そして次に思ったのは、向こうの誰がこんな悪戯をしたのか。

「君は少し固すぎるよ。肩の力を抜いて笑ってごらん」
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2016/05/09(月) 23:11:29.14 ID:LmAERFOUo

テクノロジーに関しては日本がそれほど劣っているとも思わないが、流石にアメリカの底力は違うな、と彼女は感心した。
玩具にすらこれほどの技術を惜しみなくつぎ込んでいるのだ。やはりエンターテインメントの本場は侮れない。顧客を喜ばせることに特化しきっている。

「では、そのままこちらまで来てくれ。ああ、キャタピラ音は抑えてもらえると助かる。日本の住宅事情はそちらほど恵まれてはいないからな」
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/05/09(月) 23:12:01.29 ID:LmAERFOUo

ふと、心中に悪戯心が湧いた。

(英語)『右手を上げなさい』
(仏語)『左手を上げなさい』
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/05/09(月) 23:12:51.80 ID:LmAERFOUo

 そしてしばらくの間、彼女はロボのことを忘れていた。
 いや、忘れていたというよりも、ロボに割く時間がなかったのだ。
 思うように進まない改革、プロジェクト。後に思えば急すぎた常務のやり方には周囲への求心力はなかった。
 社員レベルは別として、肝心のアイドルたちの反応は芳しくなかったのだ。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/05/09(月) 23:13:50.70 ID:LmAERFOUo

「こんな美人じゃあアイドルも霞むんじゃないかい」

 貴様たちの毒でアイドルを霞ませないためにここにいる。そう怒鳴りつけたい気を抑え、いつの間にか貼りつけるようになっていた笑いで答えを返した。

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/05/09(月) 23:14:28.48 ID:LmAERFOUo

 われながらひどい声だと思いながら、声を出し続ける。
 くだらない哀れさとみっともなさが妙に心地よく、三分ほど声を出し続けてみた。

 うーさー
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/05/09(月) 23:15:19.14 ID:LmAERFOUo
 うさ!

 その答えが「イエス」だと、彼女は確信した。

 だとしても、
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/05/09(月) 23:16:07.40 ID:LmAERFOUo

「まさか、君なのか」

 うさ!

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/05/09(月) 23:16:37.36 ID:LmAERFOUo
 一週間後、適当な材料だけを買って、冷蔵庫に入れながら言った。

「明日は八時に帰る。夕食を作っておいてくれないか」

 帰ってみると中華風野菜炒めと玉子スープ、海老炒飯が待っていた。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/05/09(月) 23:17:11.64 ID:LmAERFOUo
 


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