10: ◆ExcbJR30iQ[saga]
2016/05/15(日) 01:48:24.16 ID:80IKAMAA0
第一章・学園都市
(回想・東城会本部)
世良「桐生…改めて聞く。復帰先の希望は堂島組で良いんだな?」
桐生「はい」
世良「……理由はどうあれ、あれだけ堂島組を引っ掻き回したんだ。覚悟はあるのか?」
桐生「それが、俺なりのケジメですから」
世良「わかった…ただし、条件がある」
桐生「条件…ですか」
世良「実は昨日、俺も風間さんの面会にいったんだ」
世良「最後まで東城会復帰には反対されていたようだな」
桐生「ええ」
世良「その面会の時に風間さんからの伝言で、桐生がある条件をクリアしたら東城会復帰を認めてやると言われた」
桐生「……その条件とは」
世良「カタギとして高校に通え…だそうだ」
桐生「なに?」
世良「もし高校を卒業すれば今後、二度とカタギに戻れと絶対言わないと言っていた」
桐生「……」
世良「聞けば中学の時、成績は良かったらしいじゃないか」
桐生(喧嘩も沢山してたけどな…)
世良「あれほどの成績なら、進学校にも通えただろうに」
桐生「俺は孤児院育ちの人間です。それにハナっから進学するつもりもなかった」
世良「まあ風間さんとしては、お前にはどうしてもカタギとしての道を選んで欲しいのだろう」
世良「極道の道を歩む以上、危ない橋を渡るのは事実だ。風間さんはお前を心配している」
世良「高校三年間まじめに平穏に過ごし、それでも尚、極道の道を諦める気になれないのなら、卒業後にまた東城会に戻ればいい…あの人はそう言っていた」
桐生「……」
世良「裏を返せばカタギとしての道を歩むラストチャンスって訳だ」
桐生「俺の気持ちは変わりません」
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