17: ◆ExcbJR30iQ[saga]
2016/05/15(日) 01:55:05.16 ID:80IKAMAA0
(数日後の引越しの当日・カラの一坪にて)
桐生「……安らかにな」
桐生は花束をそっとおいて目を瞑る
その心の中には一時共闘した、今は亡き不動産会社の社長を想い浮かべる
桐生「……」
「あ、あれ?誰かいる…」
桐生「ん?」
(お兄ちゃんの知り合いかな?)
桐生「アンタは…マキムラマコトか!?」
マコト「え?その声…桐生さん?」
桐生「…目が見えるようになったらしいな」
マコト「はい。前にお兄ちゃんに触れた時に少しずつ光を感じ取れる様になって…いまはちゃんと人の顔も分かるくらいに」
桐生「……そうか。それはよかった」
マコト「あの一件、本当にありがとう桐生さん。いくら感謝しても足りないくらい…」
桐生「気にするな」
マコトは桐生が供えた花束と並べるように地に花束を供える
そのタイミングと同時に桐生は後ろを振り向いてゆっくりと歩き始める
桐生「アンタも…アンタの兄も、安らかで平穏な日々をかみしめているようだな」
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