11:名無しNIPPER[saga]
2016/05/22(日) 12:30:01.70 ID:cJnO2bq10
「嫌われたかな、かわいい孫娘をたぶらかした男だって」
灯りがなくて表情は見えなかったけど、弱々しく響いた言葉に、Pさんの気持ちを見た気がした。
「祖父がだめだって言っても、私の気持ちは変わりませんから」
それでも、行ってこい、と背中を押してくれることに期待していた部分があったから、雲ひとつない晴天、という心模様にはならない。
「やっぱり行きません、って言われても、なんとかして連れて帰るだろうけどね」
そうしたらもっと嫌われるな、と静かに笑って、体の中の空気を入れ替えるように、大きく息をはいた。
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