15:墓堀人[saga]
2016/05/23(月) 10:51:54.26 ID:QQKHlK4R0
「奏、チョコ食うか?」
16:墓堀人[saga]
2016/05/23(月) 10:53:26.17 ID:QQKHlK4R0
「おーこわっ、こりゃ手まで食べられるところだったわ」
彼はおどけてごまかそうとするが、私の不満に納まりは付かない。
17:墓堀人[saga]
2016/05/23(月) 10:54:06.74 ID:QQKHlK4R0
「ええ、貴方になら何を言われてもいいわ」
そう言ってルームミラーに写る私は目を細め、彼の口は真一文字になった。
18:墓堀人[saga]
2016/05/23(月) 10:55:03.25 ID:QQKHlK4R0
「ん?なんだよ急に」
「別に、ただプロデューサーさんってば、これだけ若くて可愛い女の子達に囲まれてるのに誰にも言い寄らないから……もしかしてソッチなの?」
「俺はノーマルだ」
19:墓堀人[saga]
2016/05/23(月) 10:56:18.82 ID:QQKHlK4R0
「んー…そうだなぁ…」
彼はハンドルを回しながら唸り声を上げる。
20:墓堀人[saga]
2016/05/23(月) 10:56:47.97 ID:QQKHlK4R0
「川島さんは…年上だけどあの人結構子供っぽいところあるからなぁ…早苗さんとかもだけど」
「じゃあ逆に年下でも年上っぽい子だったらいいのかしら?」
21:墓堀人[saga]
2016/05/23(月) 10:57:27.48 ID:QQKHlK4R0
「あ、いや、別に美波が好きという訳では無くだなぁ…」
案の定始まった言い訳に愛想笑いを浮かべつつ、私の質問は続く。
22:墓堀人[saga]
2016/05/23(月) 10:58:25.87 ID:QQKHlK4R0
「例えば…ほらこないだ歌番組で隣に座ってたあのバンドマンとかどうだ?顔立ちも整ってるしお似合いに見えるけど」
「嫌よ、女癖悪そうだもの」
23:墓堀人[saga]
2016/05/23(月) 10:59:14.46 ID:QQKHlK4R0
「そうね…」
場を繋ぐ曖昧な言葉を吐く。
24:墓堀人[saga]
2016/05/23(月) 10:59:57.87 ID:QQKHlK4R0
「優しい人……かしら…」
25:墓堀人[saga]
2016/05/23(月) 11:00:45.87 ID:QQKHlK4R0
「おはようございます」
事務所の扉を開け、小さく挨拶をした私に事務所のあちこちから返礼の声が上がる。
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