61:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:04:14.65 ID:t9Ps2uM50
顔にはモザイクがかけられているため特定されるのは難しい写真だったが、紛れも無くあの日あの時、私とバンドマンの彼の写真が載っていた。
彼とはあれ以来連絡を取っておらず、向こうからの連絡も完全に無視していたので今何をしているのか全く知らないが、おそらく向こうの事務所でもこの記事についての話になっているだろう。
私は黙ったまま視線を目の前の彼へと移した。
62:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:06:12.97 ID:t9Ps2uM50
「マズイことになった。この記事自体は大きくないし顔なんかの情報も完全に隠されてるが、ネットでどんどん拡散されちまって、お前とお相手のファンの間で不穏な空気が流れてる。内容は…分かるよな?」
彼の口調は硬い。
63:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:07:09.04 ID:t9Ps2uM50
「もしかして俺が冗談でいったのを本気にしたのか?だとしたら俺も責任を感じない訳ではないけども…」
そうよ、貴方のせい。
64:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:08:36.96 ID:t9Ps2uM50
「今後はテレビとか表立った活動を少しだけ控えるって感じかしら」
「そうだな、一先ずは」
「そう…それじゃあ…」
65:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:09:22.16 ID:t9Ps2uM50
「待てよ!」
彼が私の腕を掴む。その手は強く大きく、そして何より温かかい。
66:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:10:42.50 ID:t9Ps2uM50
「この事が発覚してから業界の人間に聞いたりして相手の事を少し調べてみたんだが、過去何度も女関係でトラブルを起こしているらしい。問題が大きくなる前に金で解決してるらしいが、泣き寝入りしてる女の子もいるって話だ…」
彼はなおも続ける。彼の表情は真剣で、その忠告が本心からであることを物語っている。
67:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:11:45.88 ID:t9Ps2uM50
「大丈夫よ、その日以来連絡すらとってないんだから」
「そうなのか…?ならいいんだが…」
68:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:12:31.84 ID:t9Ps2uM50
「……その…男遊びはほどほどにしてくれ、お互いのためにも」
69:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:13:21.60 ID:t9Ps2uM50
70:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:14:50.80 ID:t9Ps2uM50
「否定はしないわ。未成年でラブホテルに入るなんて尻軽のする事だもの」
「そこまでは言わないが…」
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