過去ログ - 【キズナイーバーSS】 「仄かに薄れて消えるる私は」
1- 20
42: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/30(月) 21:49:27.81 ID:9SK5qk81o

 「わかった。じゃあ私が一人で描くよ。
 死んだヒロインの手紙を、女教師が見る、ってところはマストだから、手紙の内容だよね」

 私は本棚のあいだの通路を見ていた。
以下略



43: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/30(月) 21:50:39.36 ID:9SK5qk81o

 「そうだなぁ」

 穂乃香を見た。

以下略



44: ◆2DegdJBwqI[sage]
2016/05/30(月) 21:52:34.82 ID:9SK5qk81o
今日はここまで
次話配信までに終われなかった
あともうちょっとで「6」が書き終わるはずなので、それを見直したらまた投稿します(で、今度こそ終わり)


45: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/31(火) 23:06:19.81 ID:d4PzBwiUo

 6

 突然の発作が私を襲った。

以下略



46: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/31(火) 23:08:53.83 ID:d4PzBwiUo

 やがて、漫画を描かなきゃ、と思った。

 しんどいけど。

以下略



47: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/31(火) 23:11:15.44 ID:d4PzBwiUo

 私は、いつの間にか皺だらけになっていたパジャマを整えてから、机に向かった。

 だらしない姿勢で原稿とにらめっこする。

以下略



48: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/31(火) 23:12:45.12 ID:d4PzBwiUo

 私を思い出すたび、私が欲しかった穂乃香の気持ちは、私を向いてくれる。

 たとえ歪な形でも、私のものになる。私は穂乃香が欲しい。生まれてはじめて、何かを欲しいと思った。

以下略



49: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/31(火) 23:14:22.84 ID:d4PzBwiUo

 ――穂乃香はもう私の隣にはいない。

 私は死ぬ。

以下略



50: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/31(火) 23:15:34.14 ID:d4PzBwiUo

 ――私の中の穂乃香は、笑っていた。満面の笑顔だった。

 思い出した。

以下略



51: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/31(火) 23:17:14.74 ID:d4PzBwiUo

 不意に私は、表情が薄い彼女を、笑顔にしてみたい、という衝動に襲われた。

 それが話しかけてみる踏ん切りになった。

以下略



52: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/31(火) 23:19:06.84 ID:d4PzBwiUo

 ――気が付くと、机に向かいながら、私は一人で泣いていた。

 声を上げず、涙が静かに頬を伝った。

以下略



68Res/36.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice