過去ログ - 【キズナイーバーSS】 「仄かに薄れて消えるる私は」
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32: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/30(月) 20:09:31.37 ID:9SK5qk81o

 「あなた、読者に受けるように、わざとああいう絵柄で描いてるでしょ? 
 そういうのを自由に変えられる器用さがあって、なんでお話作りの方では、その器用さが発揮できないんだろう、って」

 私は首を竦めた。
以下略



33: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/30(月) 20:11:15.15 ID:9SK5qk81o

 綺麗なもの。

 身体を起こし、穂乃香と視線を合わせる。

以下略



34: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/30(月) 20:14:05.78 ID:9SK5qk81o

 ベッドから立ち上がろうとした穂乃香と取っ組み合う。

 これじゃあ、両手が塞がっていてデッサンどころではない。でもとにかく闘った。

以下略



35: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/30(月) 20:16:57.78 ID:9SK5qk81o

 思わず成り行きで、真正面から抱き合ってしまった。

 すっとこうしていたいと思った。

以下略



36: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/30(月) 20:19:15.76 ID:9SK5qk81o

 「仕方ないなぁ」

 本当に、仕方ないなぁ、という声。

以下略



37: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/30(月) 20:21:33.25 ID:9SK5qk81o

 温かい息遣いがここにはあって、その周囲にあるもの、この部屋は、一丸となって私たち二人の様子をしずしずと見守っていた。

 二人きり。

以下略



38: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/30(月) 20:22:42.73 ID:9SK5qk81o

 「ねえ、あとどれくらい? 熱いんだけど」
 「もうちょっと。もうちょっとだけ。だいぶ元気出てきた」
 「はいはい」
 「何その投げやりな、はいはい、は。もっとお母さんみたいに優しくして」
以下略



39: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/30(月) 21:42:31.98 ID:9SK5qk81o

 5

 絶対にあの日のことを、私は死ぬまで忘れない。

以下略



40: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/30(月) 21:45:26.57 ID:9SK5qk81o

 「ねえ。最終回どうする?」
 「無理……」
 「え?」
 「もう一緒に描けない。ごめん」
以下略



41: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/30(月) 21:47:22.73 ID:9SK5qk81o

 その頃からだ。
 穂乃香は私から、少しずつ離れて行った。

 私は慌てて過剰なスキンシップを求めることをやめた。
以下略



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