48:名無しNIPPER[saga]
2016/05/31(火) 21:37:59.33 ID:6D4QUdRpo
楓「私の場合は……例えば演劇をやったりします」
美波「え、演劇?演劇というのは、その、お芝居の演劇ですか?」
楓「その演劇です。最近だと、こんなお話を演じてますね」
ある年の瀬、1人のOLが会社の忘年会に参加し、そこでなんとドールの景品を当ててしまいました。
喜んで自宅へ持って帰ると、同居人の女性はなぜか渋い顔をして困った様子です。
しかしドールが少しずつ成長すると、今度はOLよりも同居人の方が入れ込んでしまう有様でした。
こうして大事に大事に育てたドールは、いつしか2人にとって本当の子供のようになったのです。
そんなある日、ドールが突然こんなことを言い始めます。
「自分はドールではなく人間である」と……
最初は冗談に思えたこの言葉が、なぜかOLの心にひっかかって仕方ありませんでした。
次第にOLは、もしかしたら自分が、自分を人間だと思い込んでいるドールなのではないかと疑うようになります。
この考えに取り憑かれてしまったOLは、ある時ついに……
美波「…………ついに?」
楓「……ふふふ、この続きはあなたが入社した時に話してあげます♪」
思わず前のめりになっていた美波は慌てて姿勢を正した。
楓「あとは、そうですねえ……靴を集めたこともあります」
美波「靴、ですか」
楓「ええ。革靴、サンダル、下駄、スポーツシューズ、あらゆる靴を買ったり拾ったり……」
美波「集めて、どうするんですか?」
楓「さあ、私にはさっぱり……とにかく色々な靴を集めるという仕事でした」
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