過去ログ - サトシ「100レベのトランセルで俺はポケモンマスターになってやるぜ!」
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64: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:16:48.75 ID:jn6QrRSX0
ゴルダック、ヌオー、ラプラスの三匹が一斉に水の波動を放った。
メガバシャーモは圧倒的な素早さでそれらを踊るように回避する。
サイコキネシスさえ両刀のコクーンによって防がれてしまう。
だが、三匹ともジムリーダーに育てられた存在とあって、メガバシャーモにつけこむ隙を与えない。
ラプラスの冷凍ビームがメガバシャーモの両足を地面に縛りつけた。
以下略



65: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:17:17.19 ID:jn6QrRSX0
ピカチュウ「ピ、カ、チュウ〜〜〜!!!!」バリバリバリ

ゴルダック「あぎゃぎゃぎゃぎゃ」ビリビリ

……それからのことは記すまでもない。
以下略



66: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:18:53.82 ID:jn6QrRSX0
月の光が、蒼白くおつきみやまの山肌を不気味なほど美しく照らす。
静寂の星空を、ズバットの群れが獲物を求めて羽ばたいていく。
岩と同化したゴローンは旅人を見守り、その影から時折ピッピが顔を見せる。
おつきみやまは改造ポケモンの跋扈する都会と違い、まさに野生のポケモンの宝庫であった。
その山頂に一点キャンプの炎が燃えており、黒い煙を星の海へとたなびかせていた。
以下略



67: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:19:41.18 ID:jn6QrRSX0
沙亜夜「私だってサトシさんの期待に応えようと頑張ってるんです!」

サトシ「過程より結果なんだよアホ! んじゃ聞くがよ、お前がポケモンバトルでガブリアスのHPを赤になるまで削ったとする」

サトシ「でも最後の最後で窮鼠猫を噛む、ガブリアスの地割れにテメーは倒れた! おい、これはどっちの勝ちだ。テメーか?」
以下略



68: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:20:42.81 ID:jn6QrRSX0
サトシ「どういうことだよ、それ」

沙亜夜「言葉通り、サトシさんと絶交しマスターに会いに行くんです」

サトシ「ジュンヤは今レッドを探しに全国を回ってる。加えてあいつは沙亜夜を俺に託したんだ! 俺には扶養義務がある!」
以下略



69: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:21:11.28 ID:jn6QrRSX0
沙亜夜「……もう沙亜夜と呼ぶのはやめてください。私はもうあなたのポケモンではありません」

サーナイトの返答は極めて辛辣で、声もまた冷ややかだった。
ここ最近のサトシの横暴ぶりに心底呆れ果て、失望していたのだ。
逃げ出したくなる気持ちも一理ある。
以下略



70: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:21:41.51 ID:jn6QrRSX0
ひとまずハナダシティへ行こう。
サトシと別れたサーナイトは、その思いを胸に滑りやすい砂利道をひたすら駆けていた。
夜気に当たり冷静になってきたのか、後悔の念が彼女の中に芽生えていた。
少し言い過ぎたかもしれぬ。
しかし、今から戻るのは自分のプライドが許さない。
以下略



71: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:23:00.95 ID:jn6QrRSX0
プラズマ団したっぱA「やけに辛気臭い場所だな。本当に『いでんしのくさび』とやらがあるのか?」

プラズマ団したっぱB「伝承にはかつて、キュレムの潜在能力を畏怖した人類が、おつきみやまの頂上に『いでんしのくさび』を埋め、未来永劫他人の手に渡らぬよう封印したとある。ゲーチス様もそれをお探しだ」

プラズマ団したっぱA「はは、我らが頭領も遂に呆けなさったか。全世界の改造ポケモンを抹殺するのに、改造ポケモンを用いるとはな。本末転倒とはまさにこのこと」
以下略



72: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:23:26.78 ID:jn6QrRSX0
プラズマ団したっぱB「何奴!」

雷轟の如き誰何と共に、ウツボットの背中から伸びた蔦が鞭の様にしなり、沙亜夜の隠れている岩を撃砕した。
追撃の如く炸裂したヘドロ爆弾によって、山頂が黒煙と毒の瘴気で充満する。
二つとも沙亜夜は身を低くし直撃せずに済んだが、タイプの相性的にウツボットは闘いを避けたい相手であった。
以下略



73: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:24:10.49 ID:jn6QrRSX0
プラズマ団したっぱA「ハハハ! 馬鹿言うなって、こーんな真夜中に山をほっつき歩いてる酔狂者なんざ俺らしか……」

彼の言葉はこの時点で永久に凍結された。
黒煙に紛れ跳躍してきた沙亜夜により、その喉を握り潰されたのだ。
哀れなテロ組織の末端兵士は口から赤黒い血を吐いた後、漆黒の谷底へと消えていった。
以下略



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